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1.糖尿病患児をもつ親の意識調査
Author:稲垣美智子(金沢大学 医技短大), 小野ツルコ, 天津栄子
Source:金沢大学医療技術短期大学部紀要(0386-7072)8巻 Page37-41(1984.12)
論文種類:原著論文
2.基本的体位の保持と生体反応の関係(その1) 仰臥位保持と自覚的訴えの関係
Author:斎藤真実子(金沢大学 医技短大), 稲垣美智子, 高間静子
Source:金沢大学医療技術短期大学部紀要(0386-7072)4巻1号 Page43-52(1981.03)
論文種類:原著論文
3.看護実習における学生のグループダイナミックスの研究
Author:小野ツルコ(金沢大学 医技短大), 稲垣美智子, 天津栄子
Source:金沢大学医療技術短期大学部紀要(0386-7072)8巻 Page25-29(1984.12)
論文種類:原著論文
4.内分泌疾患の医療(1) 重症感染症を合併したクッシング病の2例
Author:斎藤善蔵(金沢大学 医技短大), 稲垣美智子, 天津栄子
Source:金沢大学医療技術短期大学部紀要(0386-7072)6巻 Page61-64(1983.03)
論文種類:原著論文
5.北陸小児糖尿病サマーキャンプの活動とその問題点
Author:小野ツルコ(金沢大学 医技短大), 天津栄子, 稲垣美智子, 他
Source:金沢大学医療技術短期大学部紀要(0386-7072)9巻 Page59-65(1985.12)
論文種類:原著論文
6.北陸小児糖尿病サマーキャンプの歩み
Author:稲垣美智子(金沢大学 医技短大)
Source:厚生(1343-5698)43巻8号 Page30-31(1988.08)
論文種類:原著論文
7.心筋梗塞患者の看護過程のポイント
Author:稲垣美智子(金沢大学 医技短大)
Source:クリニカルスタディ(0388-5585)11巻4号 Page302-305(1990.04)
論文種類:原著論文
8.患者-看護婦対話場面における看護婦の発言および態度の特徴 ロールプレイ場面の分析を通して
Author:小野ツルコ(岡山大学 医技短大), 川島和代, 稲垣美智子, 他
Source:日本看護学会集録20回看総合 Page25-28(1989.06)
論文種類:原著論文
9.カレーの”辛さ”が与える生体内変化
Author:臼倉教臣(金沢大学 医技短大), 水上稔, 稲垣美智子, 他
Source:金沢大学医療技術短期大学部紀要(0386-7072)14巻 Page67-73(1990.12)
論文種類:原著論文
10.糖尿病の患者教育 当地域の現況
Author:斎藤善蔵(金沢大学 医技短大), 稲垣美智子, 坂井明美, 他
Source:金沢大学医療技術短期大学部紀要(0386-7072)14巻 Page101-104(1990.12)
論文種類:原著論文
11.クリニカル・サイン 患者アセスメントと援助技術のポイント 嗄声
Author:稲垣美智子(金沢大学 医技短大), 小藤幹恵
Source:臨床看護(0386-7722)17巻5号 Page642-644(1991.05)
論文種類:原著論文
12.膵炎の理解と患者のケア 膵機能からみた日常生活援助のあり方
Author:稲垣美智子(金沢大学 医技短大), 由雄恵子
Source:臨床看護(0386-7722)17巻12号 Page1810-1813(1991.11)
論文種類:原著論文
13.慢性疾患患児のセルフケア確立への援助 糖尿病
Author:稲垣美智子(金沢大学 医技短大)
Source:小児看護(0386-6289)15巻1号 Page69-73(1992.01)
論文種類:原著論文
14.摂食時の循環器系および内分泌系に与える体位と食事内容の影響
Author:白倉教臣(金沢大学 医技短大), 平松知子, 稲垣美智子, 他
Source:金沢大学医療技術短期大学部紀要(0386-7072)15巻 Page25-33(1992.01)
論文種類:原著論文
15.慢性疾患患者の急性増悪時の対応 慢性疾患患者のQOLを考えた生活指導
Author:稲垣美智子(金沢大学 医技短大)
Source:臨床看護(0386-7722)18巻13号 Page1927-1931(1992.12)
論文種類:原著論文
16.糖尿病性合併症 最新の治療と進展の予防 看護過程の展開と患者ケアのポイント
糖尿病性合併症患者の心理・社会的問題への援助
Author:稲垣美智子(金沢大学 医技短大)
Source:臨床看護(0386-7722)19巻11号 Page1673-1676(1993.10)
論文種類:原著論文
17.職業を有する糖尿病患者の患者教育方法に関する研究
Author:稲垣美智子(金沢大学 医技短大), 由雄恵子
Source:金沢大学医療技術短期大学部紀要(0386-7072)17巻 Page151-155(1993.12)
論文種類:原著論文
18.慢性疾患患者のセルフケア確立への援助 実施と援助のポイント
セルフケア能力を高める患者教育のすすめかた
Author:稲垣美智子(金沢大学 医技短大)
Source:臨床看護(0386-7722)20巻4号 Page516-520(1994.04)
論文種類:原著論文
19.在宅慢性疾患患者の家族の保健行動と患者の服薬行動との関連性
Author:塚崎恵子(金沢大学 医技短大), 稲垣美智子, 永川宅和
Source:金沢大学医療技術短期大学部紀要(0386-7072)18巻 Page117-120(1994.12)
論文種類:原著論文
20.病名告知後の癌末期患者の家族が抱える問題 2事例を通しての記述的研究
Author:伴真由美(金沢大学 医技短大), 稲垣美智子
Source:金沢大学医療技術短期大学部紀要(0386-7072)19巻 Page135-138(1995.12)
論文種類:原著論文
21.看護アセスメントの実際 疾患別アセスメント 膵炎
Author:稲垣美智子(金沢大学 保健)
Source:臨床看護(0386-7722)23巻11号 Page1605-1608(1997.10)
論文種類:解説/特集
22.基礎看護技術教育における技術内容の選択に関する一考察 技術内容に関連した書籍検討を試みて
Author:加藤真由美(金沢大学 保健), 稲垣美智子, 須釜淳子, 他
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)21巻 Page73-77(1997.12)
論文種類:一般
23.虚血性心疾患患者の行動修正とクオリテイ・オブ・ライフの関係
Author:河村一海(金沢大学 保健), 稲垣美智子
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)21巻 Page51-54(1997.12)
論文種類:原著論文
24.【慢性疾患患者の看護】 慢性疾患患者のセルフケア確立への援助
Author:稲垣美智子(金沢大学 保健)
Source:臨床看護(0386-7722)24巻8号 Page1149-1153(1998.07)
論文種類:解説/特集
25. なぜ看護教員が臨床に資する研究をする必要があるか 学生に体験させたい臨床研究の醍醐味
Author:稲垣美智子(金沢大学 保健)
Source:看護教育(0047-1895)39巻11号 Page886-890(1998.11)
論文種類:一般
26.日本の看護学教育における教育方法の現状と問題 1994から1997年の看護文献からの検討
Author:稲垣美智子(金沢大学 保健), 松井希代子, 加藤真由美
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)22巻 Page209-212(1998.12)
論文種類:一般
27.超音波式踵骨骨量測定装置を用いた骨量と,栄養・運動習慣との関連についての横断的研究
Author:長瀬博文(金沢大学 公衆衛), 中村裕之, 山田晃裕, 平松知子, 稲垣美智子, 荻野景規
Source:Journal of Physical Fitness, Nutrition and Immunology(1341-0865)8巻2号 Page202-205(1998.12)
論文種類:原著論文
28.虚血性心疾患患者の行動修正のプロセスにかかわる看護ケアの検討
Author:河村一海(金沢大学 看護), 稲垣美智子
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)22巻 Page159-162(1998.12)
論文種類:原著論文
29.男子の思春期発症精神分裂病患者を持つ親の心理的特徴
Author:稲垣美智子(金沢大学 保健), 松井希代子, 河村一海, 平松知子, 土本千春, 川縁道子
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)22巻 Page213-218(1998.12)
論文種類:原著論文
30.思春期における糖尿病児のセルフケア問題 親への質問紙調査を通して
Author:西村真実子(金沢大学 看護), 稲垣美智子, 真田弘美, 須釜淳子, 塚崎恵子,平松知子, 河村一海, 津田朗子, 関秀俊
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)22巻 Page163-168(1998.12)
論文種類:原著論文
31.糖尿病腎症患者の透析導入期の透析及び食事に対する思い 成人及び高齢者の比較
Author:平松知子(金沢大学 看護), 稲垣美智子
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)22巻 Page199-202(1998.12)
論文種類:原著論文
32.【生活習慣病の管理;動脈硬化症を予防するために】進行した動脈硬化症におけるアプローチの仕方
Author:河村一海(金沢大学 保健), 稲垣美智子
Source:臨床看護(0386-7722)25巻5号 Page651-655(1999.05)
論文種類:解説/特集
33.クリティカル・シンキングを用いた看護介入 アセスメントを中心に
Author:稲垣美智子(金沢大学 医 保健)
Source:日本創傷・オストミー・失禁ケア研究会誌(1344-3771)2巻1号 Page4-10(1998.11)
34.がんと看護(2) 胃癌術式の変遷と栄養管理,看護
Author:永川宅和(金沢大学 医 保健), 真田弘美, 須釜淳子, 紺家千津子, 大桑真由美, 稲垣美智子
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)23巻1号 Page105-108(1999.07)
論文種類:解説
35.血液透析導入期における患者の気がかり及び食事に対する思いの特徴 糖尿病由来の有無での比較
Author:稲垣美智子(金沢大学 医 保健), 平松知子, 河村一海, 武田仁勇, 松井希代子, 中村直子, 永川宅和
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)23巻1号 Page75-78(1999.07)
論文種類:原著論文
36.がんと看護(3) 膵癌術式の変遷と栄養管理,看護
Author:永川宅和(金沢大学 医 保健), 真田弘美, 須釜淳子, 紺家千津子, 大桑真由美, 稲垣美智子
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)23巻1号 Page109-112(1999.07)
論文種類:解説
37.糖尿病教育入院・患者の知識獲得と意識変容に及ぼす患者間の影響
Author:稲垣美智子(金沢大学 保健), 河村一海, 平松知子, 武田仁勇, 真田弘美, 須釜淳子,中村直子, 松井希代子, 永川宅和
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)23巻1号 Page87-91(1999.07)
論文種類:原著論文
38.拡大膵頭十二指腸切除術の術後長期管理と看護のあり方
Author:永川宅和(金沢大学 医 保健), 真田弘美, 須釜淳子, 紺家千津子, 大桑真由美, 稲垣美智子
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)23巻2号 Page35-39(1999.12)
論文種類:解説
39.糖尿病性腎不全患者における血液透析管理に関する心理的特徴
Author:稲垣美智子(金沢大学 医 保健), 松井希代子, 平松知子, 武田仁勇, 河村一海, 中村直子, 永川宅和
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)23巻2号 Page103-106(1999.12)
論文種類:原著論文
Abstract:血液透析を受けている糖尿病性腎不全患者5名と非糖尿病性腎不全患者3名を対象にした.糖尿病性腎不全患者への患者教育は,既に体験している危機の理解を基盤にして,患者自身が体得している食事の工夫を適切に評価し具体的な目標設定に協力し,心理的な問題に対し積極的に導入する必要があることが示唆された
40.【現代女性とタイプA行動パターン】
看護学生の行動特性,性格特性,ストレスコーピング 臨床実習前後における変化も含めて
Author:河村一海(金沢大学 医 保健), 西村真実子, 稲垣美智子
Source:タイプA(0917-1223)11巻1号 Page39-47(2000.05)
論文種類:原著論文/特集
Abstract:1)看護学生の行動特性は自己評価上の性格特性と特徴的な関係があった.
2)看護学生は回避的コーピングを取る傾向が少なく,問題解決的コーピング,感情調整的コーピングをとる傾向が強かった.また問題解決的コーピングをとる傾向のものにはタイプA傾向のものが多かった.
3)臨床実習後では実習前と比べて活発で精力的な行動を取るようになっており,性格的にも活動的,協調的,陽気となっていた.また回避的コーピング方法をとる傾向も少なくなり,3種類のコーピング方法をバランスよく使用していた.すなわち実習前と比べて看護者の適性としてより望ましい行動パターン,性格,コーピング方法になっていた.従来は一部の疾患における行動の意味や環境の影響をみて患者への心身総合援助のために用いられてきた行動学的アプローチを今後学生の教育,指導に十分活用できることが示唆された
41.看護基礎教育におけるリレーションシップと教育方法
Author:坂井恵子(石川県立総合看護専門学校), 窪のり子, 藤田三恵, 古保志保, 杉本博子, 稲垣美智子
Source:日本看護学会論文集(看護教育)(1347-8265) 30号 Page15-17(1999.12)
論文種類:原著論文
Abstract:1)看護教員は,看護学生にリレーションシップを高く求めている.
2)看護教員が看護学生に求めるリレーションシップは
,i)自己と他者についてわかる・気付く,
ii)相手の力を信頼した道具としての自己役割,
iii)自発性に基づくプラスエネルギー,iv)形式的な配慮,
v)専門的に用いる技能,の5因子である.
3)臨地実習での看護教員の教育方法は,環境調整・情的KRが多いが,人間関係に関する説明・演示は少ない傾向にある
42.仮(偽)健康人の在宅管理にむけての調査研究 臓器欠損者を対象として
(Investigation on Home Management of Temporary(False)Healthy Persons: for Patients with Defect of Organs)
Author:永川宅和(金沢大学 医 保健), 真田弘美, 稲垣美智子, 須釜淳子, 紺家千津子, 大桑麻由美, 坂尾雅子, 越野守絵, 中谷寿男
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)24巻1号 Page189-192(2000.12)
論文種類:解説
43.糖尿病患者教育にオープンディスカッションを導入したクリティカルパスの効果
Author:稲垣美智子(金沢大学 医 保健), 平松知子, 中村直子, 小泉順二, 八木邦公, 河村一海, 松井希代子
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)24巻2号 Page131-140(2001.03)
論文種類:原著論文
Abstract:成人II型で,血糖コントロールが不良な糖尿病患者教育に,患者および医療チームメンバーとのオープンディスカッションを導入したクリティカルパスを考案した.その効果を12名の糖尿病患者を対象に入院時,退院時,退院後1ヵ月に,血糖値,家族協力のしかた,患者理解,そしてこの方法による教育に対する満足感を用いて評価した.その結果,対象者全員および医療チームメンバーに肯定的な効果が得られた.更に本方法による患者教育方法は,対象者の属性や合併症の有無,糖尿病教育受講の有無に殆ど影響されていなかった.しかしながら本方法を標準化する為には,この1ヵ月後迄の結果に加え,継続した評価を加える必要がある
44.糖尿病患者における療養行動の構造
Author:稲垣美智子(金沢大学 医 保健), 浜井則子, 南理絵, 吉沢克英, 河村一海, 平松知子, 中村直子
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)24巻2号 Page111-118(2001.03)
論文種類:原著論文
Abstract:糖尿病患者の療養行動がどのように形成されているのかを,19名の入院患者を対象に,帰納的研究を行った.その結果,患者の療養行動は,自分の領域,担ってもらう領域,信条,家族資源に対する感情,推察する家族資源,話し合いの実感,社会規範,コントロールできない心理的・身体的条件という八つの構成要素により構成されていた.又,患者の療養行動には二つの型があり,一つは,意識的に行っている療養行動であり,自分の療養行動領域と担ってもらう療養行動領域の大きさを規定する.もう一つは,意識的に行っている療養行動プロセスに話し合いの実感,社会規範が加わった患者役割行動としての療養行動形成プロセスであり,コントロールできない生理的・身体的条件は,両方のパターンに存在した
45.飲酒習慣のある糖尿病患者の飲酒に関する思いと飲酒習慣変容に関する意志決定
Author:平松知子(金沢大学 医 保健), 稲垣美智子, 中村直子
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)24巻2号 Page177-181(2001.03)
論文種類:原著論文
Abstract:血糖コントロール不良の一因が飲酒である糖尿病患者3名を対象にretrospectiveな調査を行った.飲酒に関する思いの特徴は10項目あり,飲酒習慣変容する・しない両方の思いをもっていた.飲酒習慣変容に関する意志決定の特徴は,飲酒習慣変容の必要性を納得することに影響する6項目と,飲酒量決定に関係する1項目であった.以上から,成人教育を考慮した,飲酒に関する正しい知識・納得できる知識の提供の重要性が示唆された
46.糖尿病性腎不全患者への教育と心理的支援方法の検討 心理的特徴からの検討
(Evaluation of the methods for education and psychological support of patients with diabetic renal failure: Evaluation based on psychological characteristics)(英語)
Author:稲垣美智子(金沢大学 医 保健), 平松知子, 松井希代子, 中村直子, 河村一海
Source:金沢大学医学部保健学科紀要(1342-7318)24巻2号 Page67-75(2001.03)
論文種類:原著論文
Abstract:人工血液透析導入後1年以上経過した,20歳以上で,研究参加の同意と承諾を得た454人を対象に,質問紙を用いた面接調査と質的研究手法による半構成的面接を行った.1)糖尿病性腎不全患者は,年齢に関係なく,人工血液透析導入期に加えそれ以降,特に透析開始3ヵ月まで,人工血液透析そのものへの気がかり,病気の進行との関係に対する心理的特徴があり,教育はそれらを配慮した対応が必要であることが示唆された.2)糖尿病性腎不全が原因で人工血液透析に至った患者は,生きることの危機を既に体験している場合が多く,彼らへの教育は,患者自身が体得している様々な取り組みに対して,適切に評価し,具体的な目標設定に協力し,更に慢性的な鬱状態に対して,積極的な自己管理を導入する必要性が示唆された
47.【糖尿病性腎症の全て】 糖尿病性腎症の治療(前期,早期腎症期,顕性腎症期) 管理・治療のクリティカルパスの進め方の実際
Author:小泉順二(金沢大学医学部附属病院 総合診療), 村角直子, 八木邦公, 稲垣美智子
Source:腎と透析(0385-2156)51巻増刊 Page421-428(2001.12)
論文種類:解説/特集
48.1型糖尿病患児の学校における療養行動 療養行動に伴う困難感
Author:宮川しのぶ(田鶴浜町役場), 津田朗子, 西村真実子, 木村留美子, 稲垣美智子, 笠原善仁, 小泉晶一, 関秀俊
Source:小児保健研究(0037-4113)61巻3号 Page457-462(2002.05)
論文種類:原著論文
Abstract:TIDM患児の学校生活での療養行動の実態及び療養行動に伴う困難性とその背景を明らかにする為に,I型糖尿病患児38名(小学3年~高校3年)を対象に調査を行った.その結果,94.7%の児がいずれかの療養行動を行っており,そのうち,インスリン自己注射81.6%,血糖自己測定44.7%,間食・補食摂取31.6%であり,場所は,小学生では主に保健室であったが,中高生ではトイレや教室が多く,半分の児が「しにくい」と感じていた.困難感を抱く理由には,医療行動を不思議がられたり,特別視されたりによるものが多く,又,病気を知られたくないため我慢をし,97.4%が低血糖の経験があった.多くの患児が学校での療養行動に困難感を感じている為,更なる学校現場での正しい理解と環境作りが必要と思われた
49.1型糖尿病患児の学校における療養行動 病気公表の療養行動への影響
Author:関秀俊(金沢大学 医 保健), 宮川しのぶ, 津田朗子, 木村留美子, 稲垣美智子, 笠原善仁, 小泉晶一, 西村真実子
Source:小児保健研究(0037-4113)61巻3号 Page463-469(2002.05)
論文種類:原著論文
50.糖尿病患者と家族への教育方法の検討 患者同席による家族面接の構造
Author:稲垣美智子(金沢大学 医 保健), 村角直子, 河村一海, 平松知子, 松井希代子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)25巻1号 Page91-97(2001.12)
論文種類:原著論文
51.【生活習慣病 ファジーな概念を明確にするためのアプローチ】 看護過程の展開と看護のポイント 介入困難な生活習慣病患者の看護
Author:稲垣美智子(金沢大学 医 保健)
Source:臨床看護(0386-7722)28巻7号 Page1098-1100(2002.06)
論文種類:解説/特集
Abstract:看護師は,「介入困難」と感じる生活習慣病患者を,「自己主張が強くて指導に耳を貸そうとしない」「やる気がない」等の印象で特徴づけることが多い.本稿では,「印象は看護する側の中に作られるものである」という立場から,「介入困難」と感じたときの振り返り事項と看護のポイントについて,看護師の生活習慣病患者理解のための知識,態度・姿勢から概説した
52.2型糖尿病患者をもつ家族の食事療法における協力体制形成過程
Author:稲垣美智子(金沢大学 医 保健), 早川千絵, 井村香積, 村元友紀, 滝内聡美, 平松知子, 村角直子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)25巻1号 Page75-82(2001.12)
論文種類:原著論文
Abstract:2型糖尿病患者の家族で食事療法の中心である15名を対象に,現在の協力体制と,協力体制の形成過程を調査分析した.その結果,家族の協力体制には,「直接的協力」と「間接的協力」があり,その内容は「推察」と「自己是認」により維持されていた.又,形成過程は,「協力者となるための取り組みを行う」段階,「慣れようとする取り組みを行う」段階,「体制の安定を図るために自己と周囲の評価・調整をする取り組みを行う」段階へと発展していた
53.糖尿病教育における患者-家族関係に対する看護師の認識の変化 患者-家族同席の家族面接2事例の分析
Author:多崎恵子(金沢大学 医学部 保健学科), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)26巻1号 Page103-106(2002.12)
論文種類:原著論文
Abstract:家族面接にて患者-家族関係に対する看護師(著者)の認識の変化により,教育の手ごたえが得られた2事例を分析し,看護師の認識がどのように変化したかを明らかにした.事例1(64歳男)では妻の夫に対する気づかいが表出されうまくいったが,事例2(50歳男)ではA看護師が片方の感情に巻き込まれうまくいかなかったことから,看護介入における中立性の重要性が明らかになった.又,指導的立場にあるB看護師の助言によるA看護師の気付きが,その認識に変化を促した2事例の面接前に患者の情報から看護師が認識した共通点は,家族から自分を切り離し一人で糖尿病を管理してきた患者像であった.このことは面接前から着眼してはいるが,糖尿病を抱え込み孤独に生活せざるを得ない患者の心のありさまを家族との関係の中で解釈するという看護師の認識の変化が起こったのは家族面接によってであった.このように看護師に患者家族関係に関する認識の変化をもたらし,患者教育の手ごたえを得られる点において家族面接は有効であるといえる
54.Diabetic Empowerment Scale日本語試作版の検討
Author:河村一海(金沢大学 医学部 保健学科), 稲垣美智子, 村角直子, 小泉順二, 野村英樹
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)26巻1号 Page115-118(2002.12)
論文種類:原著論文
Abstract:当院内分泌・代謝内科に教育入院中の糖尿病患者10名(平均59.5±15.4歳)を対象として,米国ミシガン大学糖尿病研究・トレーニングセンターで開発された「Diabetes Empowerment Scale」(糖尿病に対する姿勢に関する質問票)を本邦でも使用することが可能かどうかを,原作者の許可を得て翻訳した質問票(「Diabetes Empowerment Scale」日本語試作版;DES)を教育入院患者に使用し検討した.その結果,日本人糖尿病患者の自己管理に対する受容態度の評価を目的にDESを使用するにあたり,質問項目の「動機」「動機づける」という言葉がイメージされ難い,「満足」「自己援助」という概念が理解できないという結果となり,これらの言葉や概念の取り入れ方を検討していく必要があることが示唆された.又,質問項目で用いる表現は,加療期間に関係なく,どのような対象でも日常生活場面を思い起こすことができるような表現を検討していく必要があると思われた
55.【高齢者の肥満と糖尿病 Q.&A.】 家族へのアプローチ法は? 家族を含めたアプローチ法について教えてください
Author:八木邦公(金沢大学 大学院 内分泌代謝内科), 稲垣美智子, 早川千絵, 多崎恵子
Source:Q&Aでわかる肥満と糖尿病(1347-3891)2巻4号 Page122-123(2003.07)
論文種類:解説/特集
56.【目指せ!効果的な退院指導 コーディネートはナースの役割】 効果的な退院指導のポイント
Author:稲垣美智子(金沢大学 医学部 保健学科看護学 専攻)
Source:整形外科看護(1342-4718)8巻8号 Page694-698(2003.08)
論文種類:解説/特集
57.【臨床検査技師は何を期待されているか チーム医療に向けて】 看護師の立場より お互いの領域に関心をもち尊重しながら協働を
Author:稲垣美智子(金沢大学 医学部保健学科看護学)
Source:Medical Technology(0389-1887)32巻1号 Page22(2004.01)
論文種類:解説/特集
58.【てこずり糖尿病】 Question 家族の協力を得るには? 妻の糖尿病において,夫の協力を得るための上手な対処法がありましたら教えてください
Author:稲垣美智子(金沢大学 医学部保健学科看護学専攻)
Source:Q&Aでわかる肥満と糖尿病(1347-3891)3巻2号 Page295-297(2004.03)
論文種類:解説/特集
59.糖尿病教育スタイルの違いにみるアセスメント視点の傾向 2名の看護師のアセスメント視点の分析
Author:多崎恵子(金沢大学 医学部保健学科看護学専攻), 稲垣美智子, 早川千絵
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)27巻1号 Page151-154(2003.12)
論文種類:原著論文
Abstract:「生活心情を大切にする」教育スタイルをもつ看護師と「歩みだす勇気を見極め明るみに出す」教育スタイルをもつ看護師のアセスメント視点の特徴を分析した.「生活心情を大切にする」教育スタイルをもつ看護師のアセスメント視点は,患者の思いに添うことを大切にし,そのアセスメントの形態は,看護師が一般的に行っているものと同類と考えられた.しかし,問題点を見出す目的の域を出ていないと考えられた.「歩みだす勇気を見極め明るみに出す」教育スタイルをもつ看護師のアセスメント視点は,患者のもつ力を見出そうと意図し,それを引き出す態度を示していた.また,相手を動かすための積極的行為が含まれていたことからも,一般的なアセスメントの形態とは異なっていると考えられた
60.【糖尿病自己管理のアウトカム指標 ナショナルスタンダードに向けた日本での取り組み】 糖尿病教育アウトカム指標開発のプロセス
Author:稲垣美智子(金沢大学 医学部保健学科看護学専攻), 多崎恵子, 村角直子, 河村一海, 松井希代子, 早川千絵
Source:看護研究(0022-8370)37巻7号 Page581-590(2004.12) 論文種類:解説/特集
61.臨地実習における学生のクリティカルシンキングを促す教師の意図および働きかけ
Author:小泉由美(金沢医科大学附属看護専門学校), 長屋由美子, 稲垣美智子
Source:日本看護学会論文集: 看護教育(1347-8265)34号 Page118-120(2003.12)
論文種類:原著論文
Abstract:臨地実習における学生のクリティカルシンキング(CT)を促す教師の意図と働きかけを明らかにすることを目的に,看護専門学校3年課程3年生10名に専任教員1名が指導した10場面を対象に,CTに必要なメタ認知(自分の思考を自らが思考すること)に至った場面の特徴を分析,検討した.その結果,学生のCTを促すプロセスとして,指導当初の「緊張の緩和」「聴く姿勢」に加え,「承認・保証」を継続して実施する必要があることが分かった.また,「気づき」がきっかけとなってメタ認知へ発展していると考えられることから,メタ認識を促すうえで「思考の揺さぶり」が不可欠であると考えられた
62.【合併症をどう治療するか】 Q&A 腎症の捉え方は?
Author:稲垣美智子(金沢大学 医学部保健学科看護学専攻), 松井希代子
Source:Q&Aでわかる肥満と糖尿病(1347-3891)4巻2号 Page298-300(2005.03)
論文種類:解説/特集
63.2型糖尿病をもつ夫婦の形態
Author:早川千絵(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻博士後期課程), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)28巻1号 Page159-171(2004.12)
論文種類:原著論文
Abstract:配偶者が2型糖尿病をもつとき,夫婦はどのような形態であれば糖尿病コントロール良好な状態を維持することができるのか明らかにした.既婚の2型糖尿病患者の夫婦19組を対象とした.「糖尿病とつきあうということ」が2型糖尿病をもつ夫婦に起こっている現象全体をあらわすコアカテゴリーとして描き出された.そして,糖尿病コントロール不良な状態の夫婦では「糖尿病とつきあうということ」を「目障り」と意味づける夫婦の形態が,糖尿病コントロール良好な状態を維持している夫婦では「糖尿病とつきあうということ」を「仕方ない」と意味づける夫婦の形態が取られていることを見出した
64.糖尿病教育における看護師の態度の構造 教育スタイルとその形成プロセス(Nurses’ frame of mind in diabetes education: Teaching styles and their formative processes)(英語)
Author:多崎恵子(金沢大学 医学部保健学科看護学), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)28巻1号 Page101-111(2004.12)
論文種類:原著論文
Abstract:糖尿病教育における看護師の態度,その構造を明らかにするため,22名の看護師を対象とした半構成的面接と看護現場における参加観察を行なった.その結果,7つの教育のパターンが見出され,「生活心情」の有無によって,「生活心情がみえていない教育スタイル」と「生活心情がみえている教育スタイル」の2つの教育スタイルに分類された.また,教育スタイルの形成の仕方として,「生活心情がみえていない教育スタイル」には「自分なりの経験の積み重ね」が,「生活心情がみえている教育スタイル」には「生活心情に触れる体験を意味づける積み重ね」が見出された.そして,前者の教育スタイルから後者の教育スタイルへと変化する形成プロセスが存在することが明らかになった
65.糖尿病者の職業性ストレス構造
Author:杉本洋(七尾市健康福祉部 健康推進課)
Source:日本健康教育学会誌(1340-2560)13巻1号 Page11-21(2005.06)
論文種類:原著論文
Abstract:ストレッサー,ストレス反応,健康影響,修飾要因の関係を説明する糖尿病者の職業性ストレスモデルを構築,検証した.NIOSH職業性ストレスモデルの仕事のストレッサー,ストレス反応,健康影響,およびそれらの関係を修飾する修飾要因に相当する変数として仕事のストレッサー,生活習慣,血糖コントロール,療養生活上の認識を仮定した糖尿病者の職業性ストレス構造の仮説モデルを設定した.対象は糖尿病をもつ勤労者とした.探索的因子分析で,「時間保有感」「肯定的血糖コントロール感」「人的サポート感」「仕事と療養のバランス感」の4因子を抽出した.重回帰分析で,糖尿病者のストレスは,ストレッサー(量的労働負荷)がストレス反応(HPIの低下)を引き起こし,健康影響(HbA1cの悪化)へとつながっている構造を示した.療養生活上の認識のうち,強い時間保有感と,中程度の肯定的血糖コントロール感が量的労働負荷のHPIに及ぼす影響を緩衝した
66.看護師が慢性疾患患者への実践ケアを学ぶ構造
Author:新谷善恵(石川県立田鶴浜高等学校 専攻科), 稲垣美智子
Source:日本看護研究学会雑誌(0285-9262)28巻5号 Page37-46(2005.12)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究は看護師が慢性疾患患者への実践ケアを学ぶ構造を明らかにすることを目的とした質的因子探索研究である.グラウンデッドセオリー法を用い,中規模病院2施設の内科系3病棟における参加観察,および1-5年の内科病棟勤務経験がある看護師への面接を実施した上で,対極的なフィールドを広げ,面接参加者を追加し分析した.その結果,看護師の慢性疾患患者への実践ケアの学びは【ケア環境に感化される】を中核とする学びであり,その構造には<学習プロセス>あるいは<学習プロセスからの逸脱>という過程でえあることが描き出された.<学習プロセス>では<停滞サイクル>と<発展プロセス>という特性が見出され,<発展プロセス>は<学習内容>の獲得にまで発展していた.看護師の慢性疾患患者への実践ケアの学びを促進するには,【ケア環境に感化される】を調整すること,<発展プロセス>を意図的に作り出すことの重要性が示唆された(著者抄録)
67.HCV由来肝硬変・肝がん患者が語る病みの経験
Author:内田真紀(石川県立看護大学), 稲垣美智子
Source:日本がん看護学会誌(0914-6423)19巻2号 Page39-47(2005.12)
論文種類:原著論文
Abstract:C型肝炎由来肝硬変・肝癌患者の病みの経験を明らかにすることを目的に,肝癌(肝硬変合併含む)患者11名,肝硬変患者1名の計12名(うち,男性7名.52~84歳,平均年齢69.25歳)を対象に半構成的面接を実施し,グラウンデッド・セオリー・アプローチにより分析を行った.その結果,病みの経験は,最初に死を意識した時から始まり,再発の告知や治療の成功を体験するたびに,<進行してしまう病気を認めるしかないという思い>を中心に,<治療によって繰り返し継ぎ足されていく命>と<死は仕方のないこととあきらめようと思う>という思いの間を終末期になっても揺れ動いていることが明らかになった。
68.2型糖尿病患者のインスリン治療の拒否理由 1事例を通しての看護介入の検討
Author:松井希代子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子, 多崎恵子, 村角直子, 河村一海
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)29巻1号 Page121-125(2005.08)
論文種類:原著論文
Abstract:糖尿病療養相談において面接を行ったインシュリン治療を拒否した対象者は,これまでに報告されている拒否理由と,それ以外の拒否理由が入り混じっていると考えた.面接のプロセスを通して,インシュリン治療の拒否理由とインシュリン治療の拒否理由に対する看護介入を明らかにした.40代女,糖尿病受療歴11年である.糖尿病性網膜症で光凝固療法の既往がある.インシュリン治療の拒否理由は,既存の拒否理由である「注射にともなう否定的な感情」「回避」に加え,「経済的不安」があった.また,既存以外の理由として面接のプロセスの中で一つ一つの理由に取り組むことで「糖尿病を持つ生活に対する無力感」「自分の糖尿病の状態の楽観視」「糖尿病合併症進行の可能性への意識のなさ」がみられた。
69.看護師に対するセクシュアル・ハラスメント
Author:日比野由利(金沢大学 大学院医学系研究科環境生態医学), 稲垣美智子, 荻野景規
Source:北陸公衆衛生学会誌(0386-3530)32巻1号 Page23-30(2005.10)
論文種類:原著論文/比較研究
Abstract:セクシュアル・ハラスメント(SH)の経験率,看護師の意識や態度を明らかにし,看護師が患者からのSHに対してとった対応方法から,看護師の職業倫理に内在するいくつかの問題点について調査した.回収率は78.8%であった.女性看護師のSHの経験率は,日本で行われた他の調査よりも高かった.SHであるか否かの判断には主観的側面が含まれているため,具体的な性的行為を挙げてそれぞれについての経験の有無についても調査した.患者からの性的言動について,いずれかに経験があると答えた者の割合は,SHの経験率よりもさらに多かった.セクシュアリティの看護の必要性を感じている看護師は,SHの経験率が有意に高かった.逆に性的言動の経験率は必要性を感じない看護師よりも有意に低かった.最も有効かつ重要であるのは,被害を看護師全体の問題として認識し,全体での自衛を図ることである。
70.食行動における心理的特徴による若年発症1型糖尿病患者の類型化
(A type of youth-onset type 1 diabetes mellitus patients by psychological characteristics in the eating behaviors)(英語)
Author:河村一海(金沢大学 医学系研究科保健学専攻看護科学領域), 稲垣美智子, 佐藤豪
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)29巻2号 Page31-42(2006.02)
論文種類:原著論文
Abstract:若年発症1型糖尿病患者18人より食行動に関するエピソードが19テーマ抽出された.この抽出された19テーマおよび患者の4つの背景(性別,年齢,発症年齢,糖尿病歴)の23変数と変数毎のカテゴリをもとに双対尺度法による解析を行った.その結果,3個の解を得ることができた.解1は「発達段階と関係する普通ではないことに対する思い」,解2は「糖尿病であることの不安や欲求が満たされないことの不満」,解3は「食事制限に関係する親への依存と自己責任のバランス」であった.また導き出された解1をX軸,解2をY軸として18人の被験者の重みを2次元のグラフにプロットし,類似した位置にある被験者をグループにまとめたところ,8グループに類型化され,それぞれのグループにより異なる特徴が示された.以上のことは,食行動に関する思いが成長発達や糖尿病療養そのものとも深く関係しあっていることを明確にしたと言える。
71.糖尿病教育における糖尿病をもつ人とその配偶者の糖尿病をもつ夫婦としての力を発揮させるケアモデル
(Development of a care model that enables people with diabetes and their spouses to unite as a couple in diabetes education)(英語)

Author:早川千絵(金沢大学 医学系研究科保健学専攻博士課程), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)29巻2号 Page43-53(2006.02)
論文種類:原著論文
Abstract:開発されたケアモデルにより,糖尿病をもつ夫婦としての力を発揮させるケアとは,糖尿病をもちながらの生活における夫婦の心根を見極め,夫婦に思いやりのすれ違いが生じていることへの気づきと効果的な療養行為の自発的な採択を援助することであった.このケアモデルが開発されたことで,既婚の糖尿病患者への糖尿病教育を企てる看護師に新たな手がかりを与え,片方のパートナーが糖尿病をもつ夫婦への支援を可能とすることが示唆された。
72.糖尿病教育入院において看護師が描く患者の目標 「糖尿病とともに生活する患者の声をきく」質問表を用いて
Author:多崎恵子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻看護科学領域), 稲垣美智子, 松井希代子, 村角直子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)29巻2号 Page113-121(2006.02)
論文種類:原著論文
Abstract:糖尿病教育入院において,看護師が稲垣の考案した「糖尿病と共に生活している患者の声を聞く」ための質問表を用いて面接する時に,どのような患者目標を立てているのかを調べた.この質問表は,認知,情意,精神運動領域の3領域のケア項目に沿って設定されたアセスメント項目(40項目)から構成されている.その結果,「生きた知識や技術を習得する」「コントロールを乱す生活習慣を見直し今後の生活の仕方を考える」「家族の協力体制を整える」「精神的なバランスを保ち自己管理に自信がもてる」「糖尿病に対する意識を取り戻す」「治療や療養行動に自分の納得がいく」「医療者の専門性を活用できる力を習得する」の七つの患者目標が見出された.このうち後半の4目標は糖尿病教育の新たな着眼点である.これらの目標は患者の自己管理能力を高める目標と考えられ,質問表は有用なアセスメントツールであることが示唆された。
73.糖尿病教育における看護師の教育スタイル自己評価ツールの開発 糖尿病看護に専門的に携わる看護師の能力育成をめざす教育介入に向けて
(Development of a self-evaluation tool for the teaching style of nurses in diabetes patient education: For educational intervention with the goal of cultivating abilities of nurses who are involved in professional diabetes nursing care)(英語)

Author:多崎恵子(金沢大学 医学系研究科保健学専攻看護科学領域), 稲垣美智子, 松井希代子, 村角直子, 河村一海
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)30巻1号 Page41-53(2006.08)
論文種類:原著論文
Abstract:「生活心情がみえている教育スタイル」「知識を提供する教育スタイル」「心に密着する教育スタイル」の三つの教育スタイルごとに、看護師の意識と行為の9要素を2項目ずつ設定し、54項目からなる質問票を作成した。因子分析の結果、10因子が抽出され、このうち9因子が教育スタイルごとの要素2項目ずつに因子負荷がついていた。また、五つの因子が「生活心情がみえている教育スタイル」から、二つの因子が「知識を提供する教育スタイル」から、三つの因子が「心に密着する教育スタイル」から構成されていた。以上のことから、今回作成した看護師の意識と行為の要素は妥当であったと考えられた。
74.タイプA行動修正のための介入を行った虚血性心疾患患者の経過 行動パターン、QOL、ストレスおよび認知の歪みの変化
(Course of patients with ischemic heart disease after intervention for the modification of the Type A behavior pattern: Changes in behavior pattern, QOL, stress, and cognitive misperception)(英語)

Author:河村一海(金沢大学 医学系研究科保健学専攻看護学領域), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)30巻1号 Page55-64(2006.08)
論文種類:原著論文
Abstract:虚血性心疾患を発症した患者6名に対し、患者自身に自分がタイプAであることを気付かせることを中心とした教育・認知療法を行った。介入により変化として測定したのは、タイプA行動パターン(タイプA)、QOL、ストレス認知、認知の歪みの四つである。介入後の評価は6年後に行った。介入により5名でタイプAの傾向が修正され、うち2名はB型行動パターンに修正されていた。QOLは全員で向上し、気分転換をうまく生活に取り入れていた。ストレス認知に対
75.看護師がとらえた糖尿病患者の教育入院の効果 糖尿病教育入院を経た患者の力
Author:村角直子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子, 早川千絵, 多崎恵子, 松井希代子, 河村一海
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)30巻1号 Page87-94(2006.08)
論文種類:原著論文
Abstract:糖尿病教育入院に関わる看護師10名(全員女性、20~40代)に教育入院の効果をどうとらえるかについて、フォーカスグループインタビューを行った。教育入院の効果として次の7点が明らかになった。
1)療養の知識を生活に合わせて活用する。
2)コントロール状態全体を見て気持の調整をする。
3)具体策を見出し見えにくい退院後も何とかしたいと思う。
4)糖尿病である自分自身の身体を受け入れる。
5)患者と看護師が互いに理解し理解されている関係を感じる。
6)家族なりに協力すると表明され安心感を得る。
7)辛い気持を家族と分かち合う必要性を理解する。
即ち、糖尿病の療養生活を複合的にとらえ、患者の主体的な取り組みそのものを評価するものであった。
76.高血糖のため繰り返し教育入院を要した2型糖尿病
Author:浅野昭道(金沢大学医学部附属病院 総合診療部), 森田浩之, 北谷真子, 八木邦公, 鈴木薫, 山秋直人, 武田義勇, 小泉順二, 松井希代子, 稲垣美智子
Source:糖尿病の療養指導: 糖尿病学の進歩40回 Page213-219(2006.09)
論文種類:症例検討会/症例報告
77.血液透析治療中患者の生活の様相
Author:鈴木美津枝(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻(博士前期課程)), 阿部暢子, 奥田生久恵, 立花絵里, 村角直子, 稲垣美智子, 桝田洋子
Source:日本腎不全看護学会誌(1344-7327)8巻2号 Page58-64(2006.11)
論文種類:原著論文
Abstract:血液透析患者の生活の様相を明らかにすることを目的に、14名を対象に半構成的面接を実施した。グラウンデッド・セオリー・アプローチを参考に質的・機能的に分析した結果、血液透析患者の生活の様相として、すでに知見が得られている【辛さ】【自己コントロール】【ソーシャルサポート】と、新たに、「血液透析治療を継続していくために、自分の中にある力に気づき、自己支援として用いること」と意味づけられた【セルフサポート】、および、「時間軸をもち、過去の経験の善し悪しにかかわらず、現在に影響を与えていること」と意味づけられた【過去の経験が現在につながる】が明らかになった。また、【辛さ】では、<現在も持続する病気との格闘>のカテゴリーが、【ソーシャルサポート】では<生活を楽しく送ることを手助けしてくれる人の存在>のカテゴリーが、それぞれ新たに見出された。
78.【糖尿病管理におけるコメディカルの役割】 大病院内の糖尿病管理でのコメディカルの役割
Author:稲垣美智子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻)
Source:Diabetes Frontier(0915-6593)18巻2号 Page130-132(2007.04)
論文種類:解説/特集
79.小児生体肝移植においてドナーとなった母親のその後の影響を軽減するケアの開発
(Development of care for minimization of after-effects on mothers who donate organ to their children for pediatric liver transplants)(英語)

Author:田村幸子(金沢大学 医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)30巻2号 Page59-69(2007.02)
論文種類:原著論文
Abstract:小児生体肝移植のドナーとなった母親が術後に受ける心理的影響である「後効果」を軽減するための「心のケア」の方法について研究した。ケアは3段階の面接より成り、最初は積極的な傾聴により母親の「居場所」を保障し、次に母親の「語り」を通して母親の意味づけを促し、最後に「問題解決」を補足する、という三つの場面から構成されている。ケアの試行は、ドナーとなった15人の母親に対して約2年間実施した。その結果、初めは「自分のことも少しは心配してほしい」「子供からは離れられない」「夫のサポートが足りない」という感情を持っていたが、後には「独りで耐えることはない」「子供に希望が持てるようになった」「夫は夫なりに助けてくれている」と肯定的に考えられるように変化した。以上より、このケアは小児肝移植のドナーとなった母親の「後効果」を軽減するのに有用であると評価した。
80.熟練看護師によるうつ状態にある患者の自己効力感向上へ向けた介入プロセス
(Intervention Process by Experienced Nurses for the Improvement of Self-Efficacy in Patients Suffering from Depression)(英語)

Author:佐々木栄子(金沢大学 医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)30巻2号 Page81-91(2007.02)
論文種類:原著論文
Abstract:勤続15.4±6.4年の熟練看護師18名(女性15名、男性3名、40.9±5.7歳)を対象に鬱状態の患者への介入プロセスについて検討した。その結果、介入プロセスは「力の消耗源を探す」「力の芽生えを確認する」「力をつけ、退院の道筋を考える」の3段階に分けられた。第1段階から第2段階へは「心の声に耳を澄ます」ことに手応えを感じた時に移行しており、自己効力感を高めるには「心の声に耳を澄ます」ことの重要性が確認された。また、鬱状態の患者男女各4名(20~40代の男性1名、女性3名、50~60代の男性3名、女性1名)を対象に、自己効力感の推移について調査した。個人別にGSESとHADS得点との関連を調べた。入院時GSES得点が低く、向上しないまま退院した場合はHADS不安得点との間に強い逆相関が認められた。不安軽減を軸足とする介入方式が有効なことが、この結果からも示唆された。
81.看護教員の熟練化とストレッサーに関する研究 専修学校の看護教員を対象として
(Study regarding the Proficiency of Nursing Teacher and Stressor: Targeting Nursing Teachers at Special Technical Schools)(英語)

Author:坂井恵子(石川県立看護大学), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)30巻2号 Page113-124(2007.02)
論文種類:原著論文/比較研究
Abstract:専修学校の看護教員がどのように熟練化してゆくのか、また看護教員の熟練度とストレッサーとの関係を明らかにすることを目的として、教育経験年数11年未満(平均年数9.1±7.7年)の看護教員30名を対象に、延べ73回の面接調査を行い、データをグランデッドセオリー法により比較継続分析した。分析結果を基に、看護教員を熟練群と非熟練群とに分け、ストレスの要因を両群間で比較した。その結果、看護教員の熟練プロセスとして、1)看護師から看護教員の移行に伴う混乱、2)看護観・教育観の整理、3)看護教育についての試行錯誤、4)看護教育論の確立、の四つのカテゴリーが導き出された。4)に至った者は看護教育歴5年以上の者であった。また、看護教員がストレッサーとして感じるのは、非熟練群では「教員関係」「授業」であり、熟練群では「学生指導」「研究」であった。
82.小児生体肝移植においてドナーとなった母親の経験
Author:田村幸子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻博士後期課程), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)30巻2号 Page193-201(2007.02)
論文種類:原著論文
Abstract:生体肝移植のドナーが受ける肝臓の部分摘出術は身体侵襲が大きな手術であり、身体的リスク管理のみならず、ドナーの心理面での準備も求められる。胆道閉鎖症と診断されたわが子の生体肝移植のドナーとなった母親10名と、理論サンプリングとしての父親2名を参加者として、半構成的面接を行い、1)わが子の移植を決定する時期、2)自分の臓器提供を決定する時期、3)わが子と同時に手術を受ける時期、に沿って経験したことを自由に語ってもらった。1)は「流れに乗って同調したわが子の移植」で、移植の決定に母親としての決意が見られないという特異性が見られ、2)は「自分を納得させた臓器提供」で、臓器提供が喪失の危機理論とは異なる特異性が見られ、3)は「わが子だけに注目した手術体験」で、自身が摘出手術を受けながら病人扱いされないという特異性が見られた。この経験が母親のその後に影響を及ぼす可能性があることが示唆された。
83.糖尿病患者教育に携わっている看護師の実践に対する思い
Author:多崎恵子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子, 松井希代子, 村角直子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)30巻2号 Page203-210(2007.02)
論文種類:原著論文
Abstract:糖尿病患者教育を実践している看護師557名を対象に、自由記述法により調査し、KJ法を用いた質的帰納的分析を行った。その結果、1)看護師がとらえる糖尿病患者、2)糖尿病教育を実践する看護師の努力目標、3)難しい糖尿病教育、4)目標に近づくため何とかしたい、5)目標に近づけない無力感、6)やりがいのある糖尿病教育、7)糖尿病教育において取り組むべき課題、の七つのカテゴリーが抽出された。これまでも糖尿病患者教育における課題とされてきた、システムの不備や看護師の力量不足について、悪循環を断ち切る何らかの方略を検討し、糖尿病患者教育を行う看護師を支援してゆく方策について検討した。
84.病院で死を迎える終末期がん患者の家族の添う体験
Author:篠塚裕子(聖路加国際病院), 稲垣美智子
Source:日本看護科学会誌(0287-5330)27巻2号 Page71-79(2007.06)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究の目的は,病院で死を迎える終末期がん患者の家族の添う体験を当事者の視点から記述することにより,体験の意味を理解し,その意味を捉えたケアを検討することである.現象学的アプローチを用いて13名の研究参加者に非構造化面接を実施し,得られたデータを分析した.その結果,以下のストーリーが描き出された.病院で死を迎える終末期がん患者の家族は,覚悟したものと現実との懸け離れた状況のギャップにうろたえながらも,改めて覚悟の時期をつくり,患者の死が訪れるという現実を見据えていた.家族は時として患者の安寧を死にさえも優先し,求めてやまなかった.その一方で,叶わないと知りながらも患者の生を願い,自分の中に同時に沸き起こる相反する願いのギャップに消耗していた.また,家族はがんに対する無力感を基盤として大きな無力を感じながらも,自分でせめてもの役割を見出していた.さらに,患者への心配は尽きることなく,家族は改めて患者のもとへ心を向けるためにも,患者のことを考えないでいられる時間を求め,必要としていた.患者に添う期間が長くなると,家族は終わりが見えず,今の状況から抜け出したいと,そっと願うようになっていた.そして,終わりが見えてきたことで安堵し,最期の時をどこかゆったりと構えていた.以上より,こわれやすさと気丈さの相反する体験を十分考慮したケアの重要性が導き出された.(著者抄録)
85.看護師の糖尿病教育におけるロールモデルの存在と実践意欲の実態
Author:多崎恵子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子, 松井希代子, 村角直子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)31巻1号 Page61-69(2007.07)
論文種類:原著論文/比較研究
Abstract:看護師の糖尿病教育ロールモデルの実践意欲や手ごたえの実態を明らかにするため、全国の糖尿病患者教育を行っている看護師を対象にアンケート調査を行った。看護師の7割近くがロールモデルの存在を認識していた。手本としたいロールモデルの内容は「専門的な患者ケア能力」「看護実践の基盤能力」「チーム育成能力」の三つに大別された。看護師の6割程度が実践において手ごたえや意欲を感じていたが、半数以上の看護師が現行の患者教育に満足しておらず、一般性自己効力感も全体的に低い傾向にあった。糖尿病患者教育に携わる年数が3年未満の者は、実践の手ごたえや意欲が低い傾向にあった。今後もロールモデルや実践の意欲に着眼した看護師の能力育成について検討を重ねていく必要がある。
86.透析に至った2型糖尿病患者における糖尿病合併症のとらえ方
Author:松井希代子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子
Source:日本看護研究学会雑誌(0285-9262)30巻5号 Page13-22(2007.12)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究は,透析に至った2型糖尿病患者がとらえる糖尿病合併症の意味を抽出し,概念を導き出すことを目的とした質的因子探索研究である。研究参加者は12名であり,半構成面接調査を行った。その結果,透析に至った2型糖尿病患者は,【症状の発現により生活困難を自覚する】ということをきっかけとして,今まで意識していなかったがそういえばこのような【合併症になる可能性への思い】をもっていたと自分自身の思いに気づき,これをきっかけに【症状に対応する】と【糖尿病と付き合う】とをこのようにしていたと思い出し,【後悔を収める】というように合併症をとらえていた。糖尿病合併症の教育として,【症状の発現により生活困難を自覚する】というより具体的に生活する中に起こることを糖尿病患者に提示することは,糖尿病患者が糖尿病合併症について意識していない自分自身の思いに気づくことになり,今後の教育内容の視点となると考えられた。(著者抄録)
87.糖尿病教育における看護師の教育スタイル自己評価ツールの開発 看護師が自己評価する実践の実態から証明する教育の特徴
(Development of a self-evaluation tool for evaluation of nurse teaching styles in diabetes patient education: Identifying characteristics of teaching in actual practice by self-evaluation)(英語)

Author:多崎恵子(金沢大学 医学部保健学科), 稲垣美智子, 井上克己
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)31巻2号 Page1-14(2008.02)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究の目的は次の2点である。1点目は、糖尿病教育に携わっている看護師の教育の特徴を識別する、意識と行為の要素を看護師に自己評価させることによって、看護師が行っている糖尿病教育の実態を明らかにし、仮説概念である看護師の教育スタイルを立証することである。2点目は、それを通じて「教育スタイル自己評価ツール」を看護師への教育介入の手段として確立することである。全国で糖尿病患者教育を実践している看護師を対象に、アンケート調査を実施した。1次調査(n=1096)にて、糖尿病教育に携わっている看護師が自己評価する教育スタイルを調査した結果、『一般的知識を提供するスタイル』と『生活心情がみえているスタイル』の2つの特徴から説明された。前者が42.2%、後者が57.8%であった。わが国の糖尿病教育にかかわる看護師の教育の実態から、看護師の教育スタイルの視点が立証された。2次調査(n=400)では、別の被験者集団においても糖尿病看護に携わっている看護師の「教育スタイル自己評価ツール」の妥当性が検証された。看護師が自己の糖尿病看護を振り返り、教育スタイルという視点で自らの実践の意識と行為を具体レベルで把握する手段が見出された。この「教育スタイル自己評価ツール」は、今後、看護師への教育介入での活用が期待される。
88.透析ケア 透析室における患者さんへの対応
Author:犬丸杏里(三重大学医学部附属病院 看護部), 稲垣美智子
Source:Expert Nurse(0911-0194)24巻3号 Page24-26(2008.03)
論文種類:解説
89.金沢大学において看護学生が入学から卒業までに実施した看護技術
Author:平松知子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻看護科学領域), 津田朗子, 稲垣美智子, 島田啓子, 須釜淳子, 田淵紀子, 河村一海, 泉キヨ子, 長谷川雅美, 坂井明美, 木村留美子, 紺家千津子, 大桑麻由美, 多崎恵子, 松井希代子, 村角直子, 正源寺美穂, 長田恭子, 亀田幸枝, 関塚真美, 小藤幹恵, 広瀬育子, 干場順子, 千代恵子, 飛田敦子, 村上恵美
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)31巻2号 Page75-79(2008.02)
論文種類:原著論文
Abstract:平成15年度入学の看護学生81名を対象に、卒業までの4年間に体験した看護技術について、厚生労働省の提示した「臨地実習において学生が行う基本的な看護技術」にしたがって実態調査を行った。教員や看護師の助言・指導により学生が単独で実施できる看護技術45項目のうち、経験率80%以上の項目は73.3%を占めており、その実施頻度は「殆ど毎日実施」が多いことが明らかになった。経験率の高い項目は、「療養生活環境調整」「バイタルサインの観察」「症状・病態の観察」「療養生活の安全確保」などであった。教員や看護師の指導・監視のもとで実施できる看護技術25項目、原則として看護師や医師の実施を見学する看護技術10項目において、経験率が50%以下の項目は各々20項目、8項目と80.0%を占めていた。
90.2型糖尿病患者への家族介入に対する看護師の認識
Author:横堀智美(金沢大学医学部附属病院), 岡野英里, 角真代, 樋口麻衣子, 柳澤絵美, 多崎恵子, 稲垣美智子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌(1342-8497)12巻2号 Page128-135(2008.09)
論文種類:原著論文
Abstract:2型糖尿病患者への家族介入をどのように看護師が認識しているのかを明らかにすることを目的に、17名の参加者を得て、質的因子探索研究を行った。データを分析・検討した結果、以下の結論に達した。看護師の2型糖尿病患者への家族介入に対する認識は、【協力者としての家族を認知する】、【患者・家族相互関係の功罪を認知する】、【患者・家族がともに歩むきっかけをつくる】、【家族ととにかく話す機会を設ける】、【具体的な行動変化により効果を判定する】、【静かな態度の変容により効果を判定する】、【もう一歩家族介入に踏み出せない】、【業務のなかで家族介入の優先順位が上がらない】の8つであった。以上のことから、今後の看護師の取り組みの方向性として、看護師が家族介入の確かな技術力をもつこと、家族介入が実践されやすくなる看護師教育およびシステムの整備が課題であることが示唆された。(著者抄録)
91.看護師の糖尿病教育スタイル別チーム連携の意識と実践意欲の実態
Author:多崎恵子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系), 稲垣美智子, 松井希代子, 村角直子
Source:糖尿病(0021-437X)51巻8号 Page797-802(2008.08)
論文種類:原著論文
Abstract:糖尿病教育における看護師のチーム連携の意識や実践意欲の実態を教育スタイル別に明らかにし比較することを目的に,質問紙による全国調査を行い1,096通の有効回答を得た.その結果,看護師のチーム連携の意識や自信・意欲は「心に密着し生活心情がみえているスタイル」で最も高く,次いで「冷静で距離をおく生活心情がみえているスタイル」であった.最も低かったのは「一般的知識を提供するスタイル」であり,このスタイルの看護師に対し,チーム連携の意識や自信・意欲が持てるよう何らかの支援が必要と考えられた.また3スタイルとも,他職種から信頼されている手応えは比較的低い傾向であり,現行の患者教育への満足感も低い結果であった.看護師の他職種とのチーム連携の意識を高めるとともに,各職種が医療チームとして連携できるシステム整備の重要性が示唆された.(著者抄録)
92.専門外来から 医師と看護師および患者の糖尿病薬物治療における考えかた・かかわりの違い
Author:小泉順二(金沢大学医学部附属病院 総合診療内科), 多崎恵子, 尾山治, 前田哲生, 浅野昭道, 北谷真子, 八木邦公, 野村英樹, 稲垣美智子
Source:プラクティス(0289-4947)25巻5号 Page586-592(2008.09)
論文種類:原著論文
Abstract:医師5名、糖尿病専門医3名、総合診療医2名、看護師2名、糖尿病看護経験10年の大学院生2名、糖尿病患者4名を対象に、糖尿病薬物療法への考え方・立場についてアンケート調査を行った。医師、看護師、患者の3グループに分け、糖尿病薬物治療に関して各々グループワークで意見交換した。その後、思いついたことをカードに記入してもらい、KJ法で質的に検討した。医師は、病態を考慮して患者のアウトカムを考え、実施に当たっては薬物の特徴や患者の特性を考慮するとの意見であった。看護師は、看護師は処方権が無く、医師の指示で医療を行い、薬物治療の実施にどのように関わるかは医師との関係を含めた職場環境が影響し、実施に当たっては患者の特性を考慮するとの意見であった。患者は、薬物療法を受容する前提に疾病受容、自己効力があり、不安・心配などの考えと、医師との治療方針の一致や治療方針決定における態度に折り合いが付くことで薬物治療を受容する考え方が示された。
93.要介護透析患者にかかわる家族介護者の在宅ケアの構造に関する研究
(Research on the structure of home-based nursing care provided by family caregivers responsible for dialysis patients requiring nursing care)(英語)
Author:林一美(金沢大学 医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)32巻1号 Page1-12(2008.07)
論文種類:原著論文
Abstract:石川県内に在住する10の透析センターにおいて通院治療中の要介護透析患者にかかわる家族介護者22名を対象に、半構造的面接を実施し、修正版グランデット・セオリー・アプローチでデータ分析した。その結果、家族介護者の在宅介護継続の経過において、透析介護への自己投入、介護体制を整えていく・療養の要領をつかむ、介護と生活が落ち着く、の三つの段階が見いだされ、「在宅介護獲得プロセス」と命名した。介護者は常に「余命を意識した介護」という思いを抱えており、それが、”介護体制を整えていく・療養の要領をつかむ”段階の中心部にあり、”生活株式の転換”、”透析時間に合わせた生活時間の調整”、”透析介護に関する要領の体得”である介護の取り組みに影響を与えていた。
94.糖尿病患者の食事療法に対する認識に焦点を当てた看護ケアの提言
(A proposal for the nursing care of diabetics focusing on their perception of food therapy)(英語)
Author:渡邉亜紀子(金沢大学 医学部保健学科), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)32巻1号 Page25-37(2008.07)
論文種類:原著論文
Abstract:糖尿病患者13名を対象にインタビューを行い、10の食事療法に対する認識のサブカテゴリーが明らかとなった。それらは「規範」「葛藤の自覚」「有能感の取得」「統合」の四つのカテゴリーに統合され、「規範」から「統合」の順に認識が発展していくことで、望ましい食事療法が実施できていることが明らかとなった。また、量的アプローチとして、質的アプローチで明らかとなった10のサブカテゴリーと患者の基本属性より、研究者が独自で質問紙を作成し、糖尿病患者103名より有効回答を得た。分析の結果、糖尿病患者の食事療法の認識は、「影響要因」「他律的認識」「自律的認識」の3因子に分類され、「影響要因」より「他律的認識」へ、「他律的認識」より「自律的認識」へと因果関係が認められた。
95.終末期がん患者のスピリチュアルペインが緩和される過程 看護により癒される体験から
(A process for mitigating spiritual pain in patients with terminal cancer: the experiences of patients to help palliative care nurses)(英語)

Author:高橋正子(金沢大学 医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)32巻1号 Page49-57(2008.07)
論文種類:原著論文
Abstract:緩和ケア病棟に入院している終末期がん患者16名と担当看護師12名を対象に非構成的面接を行い、語られた内容を解釈学的現象学的に分析した。その結果、研究に参加された終末期がん患者16名のうち看護師の関わりによりスピリチュアルペインが緩和された者は12名であった。終末期がん患者のスピリチュアルペインが緩和される過程では、患者と看護師は、投企された世界に共同存在しており、看護師が「残された時間を意識したケア」を個別に配慮をしながら関わっている中で、患者が「身体的苦痛の緩和」と「自分のことを気遣ってくれている言葉や行動」と認知した時に、状況を肯定的に意味づけし、嬉しく思い、癒されていくことが明らかになった。以上より、「身体的苦痛の緩和」が前提として重要であることと、理解した上での患者への「配慮された言葉かけや行動」が患者の見方を変化させ、意味を見出す契機となっていることが示唆された。また、看護師の関わりでは、患者への「関心」が患者への「配慮」を導いていた。患者にとって癒された体験として語られた内容は、患者が最も辛いと感じていることに関連していた。
96.肥満となった若年男性労働者の就職以降に体重増加に繋がった要因の背景
Author:田甫久美子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻看護科学領域博士後期課程), 稲垣美智子, 釜谷友紀, 山崎松美
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)32巻1号 Page69-76(2008.07)
論文種類:原著論文
Abstract:肥満となった若年男性労働者を対象に就職以降に体重増加に繋がる要因の背景を明らかにする目的で、質的研究を行い体重増加に繋がる思考・行動を抽出し面接聞き取り調査を行った。対象は20歳以上35歳未満で、フルタイムで勤務しており、就職以降にBMIが1以上増加したBMI25以上の男性とした。質問項目は体重増加の要因と考えられる8項目で、「定期的な運動習慣の有無とその運動強度」8カテゴリー・「バランスのとれた食事時間と食事内容」4カテゴリー・「食事の過剰摂取」6カテゴリー・「食事時間がもつ価値」3カテゴリー・「ストレス」7カテゴリー・「健康管理意識」8カテゴリー・「体格認識」9カテゴリー・「食べ物を提供する相手との関係性」3カテゴリーの計48カテゴリーが抽出された。面接聞き取り調査に協力が得られた20名と参考意見が聴取された3名の計23名(平均33.2±1.3歳・身長171.9±3.8cm・体重80.3±11.8kg・腹囲93.1±10.0cm)であった。その結果、健康意識では仲間の存在が別格であり、仲間と一緒であることがキーワードとなっており、肥満と健康という言葉は繋がっておらず、減量や体力維持という言葉との繋がりが強かった。若年男性労働者にとっては健康への関心よりも成人社会における新たな仲間の中でのアイデンティティの確立のための模索により多くの関心が寄せられていることが推測された。また肥満となった若年男性労働者では目の前の食事は全て平らげるものだという刷り込みがあること、食べ過ぎの指標は満腹になるかならないかであることであった。このことから感覚的な食べすぎからエネルギー過剰摂取が食べすぎであるという知識の伝授が必要であることが示唆された。以上より、就職以降に体重増加に繋がる要因の背景を48カテゴリー抽出し質問紙として調査した結果、肥満に繋がる思考・行動から健康教育・保健指導の方略が示唆された。
97.血液透析をしながら働く壮年期男性の周囲の人々との関係 非糖尿病性腎症患者の場合
Author:鈴木美津枝(獨協医科大学 看護学部), 稲垣美智子
Source:日本腎不全看護学会誌(1344-7327)10巻2号 Page56-63(2008.11)
論文種類:原著論文
Abstract:血液透析をしながら働く壮年期男性が周囲の人々との関係をどのように捉え、人間関係を結んでいるのかを明らかにすることを目的に、30~60歳の壮年期で透析治療導入から3年以上が経過している男性患者11名を対象に半構成的面接を行った。内容分析の結果、【透析をしている自分と周囲の人たちとの関係を自分が調整する】をコアカテゴリーとする、以下の10のカテゴリーが抽出された。1)透析をしている自分と周囲の人たちとの関係を自分が調整する。2)透析をしながら普通の人と同じように働ける。3)周囲の人たちが透析前と変わらない。4)透析をしながら普通の人と同じように楽しい時間を過ごせる。5)透析をしながら働くことが難しい。6)過去の経験が現在の働くことへつながる。7)世の中の人は透析を知らない。8)体調を支えてくれる医師の存在がある。9)透析しながらの生活は特別ではない。10)透析は羽休めである。
98.子どもを亡くした父親の死別体験
Author:井上ひとみ(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻看護科学領域), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)32巻2号 Page25-31(2008.12)
論文種類:原著論文
Abstract:子どもを亡くした父親の死別体験を明らかにし、喪失後の夫婦関係の検討に資することを目的に、9名(30代~50代。児の死亡年齢:0歳~5歳)を対象に半構成的面接を実施した。修正版グラウンデッドセオリー・アプローチによる分析の結果、【沸騰しかけた脳内が凍結していく瞬間】【『母親が一番悲しい』と認めざるを得ない母子関係】【『男らしさ』を演じる努力】【「勘弁してくれ」に至った消耗・疲弊】【生じていく夫婦間相互のずれや溝】【互いに向き合い積み上げていく夫婦関係】の8つのカテゴリーが抽出された。父親は社会生活の中で内在化された「男らしさ」に縛られ、悲嘆に向き合えないでいることが明らかになり、父親の死別体験は母親とは異なることを認識することが、喪失後の夫婦関係構築において重要であることが示唆された。
99.わざの創造とエビデンスの融合
Author:稲垣美智子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系)
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌(1342-8497)13巻1号 Page39-49(2009.03)
論文種類:解説
100.1型糖尿病患者の心理 「前向きに取り組む」ことの概念化
Author:川東庸子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子, 小泉順二
Source:糖尿病(0021-437X)52巻1号 Page65(2009.01)
論文種類:会議録
101.血液透析をしながら働く壮年期男性の周囲の人々との関係 非糖尿病性腎症患者の場合
Author:鈴木美津枝(獨協医科大学 看護学部), 稲垣美智子
Source:日本腎不全看護学会誌(1344-7327)10巻2号 Page56-63(2008.11)
論文種類:原著論文
Abstract:血液透析をしながら働く壮年期男性が周囲の人々との関係をどのように捉え、人間関係を結んでいるのかを明らかにすることを目的に、30~60歳の壮年期で透析治療導入から3年以上が経過している男性患者11名を対象に半構成的面接を行った。内容分析の結果、【透析をしている自分と周囲の人たちとの関係を自分が調整する】をコアカテゴリーとする、以下の10のカテゴリーが抽出された。1)透析をしている自分と周囲の人たちとの関係を自分が調整する。2)透析をしながら普通の人と同じように働ける。3)周囲の人たちが透析前と変わらない。4)透析をしながら普通の人と同じように楽しい時間を過ごせる。5)透析をしながら働くことが難しい。6)過去の経験が現在の働くことへつながる。7)世の中の人は透析を知らない。8)体調を支えてくれる医師の存在がある。9)透析しながらの生活は特別ではない。10)透析は羽休めである。
102.肥満となった若年男性労働者の就職以降に体重増加に繋がった要因の背景
Author:田甫久美子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻看護科学領域博士後期課程), 稲垣美智子, 釜谷友紀, 山崎松美
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)32巻1号 Page69-76(2008.07)
論文種類:原著論文
Abstract:肥満となった若年男性労働者を対象に就職以降に体重増加に繋がる要因の背景を明らかにする目的で、質的研究を行い体重増加に繋がる思考・行動を抽出し面接聞き取り調査を行った。対象は20歳以上35歳未満で、フルタイムで勤務しており、就職以降にBMIが1以上増加したBMI25以上の男性とした。質問項目は体重増加の要因と考えられる8項目で、「定期的な運動習慣の有無とその運動強度」8カテゴリー・「バランスのとれた食事時間と食事内容」4カテゴリー・「食事の過剰摂取」6カテゴリー・「食事時間がもつ価値」3カテゴリー・「ストレス」7カテゴリー・「健康管理意識」8カテゴリー・「体格認識」9カテゴリー・「食べ物を提供する相手との関係性」3カテゴリーの計48カテゴリーが抽出された。面接聞き取り調査に協力が得られた20名と参考意見が聴取された3名の計23名(平均33.2±1.3歳・身長171.9±3.8cm・体重80.3±11.8kg・腹囲93.1±10.0cm)であった。その結果、健康意識では仲間の存在が別格であり、仲間と一緒であることがキーワードとなっており、肥満と健康という言葉は繋がっておらず、減量や体力維持という言葉との繋がりが強かった。若年男性労働者にとっては健康への関心よりも成人社会における新たな仲間の中でのアイデンティティの確立のための模索により多くの関心が寄せられていることが推測された。また肥満となった若年男性労働者では目の前の食事は全て平らげるものだという刷り込みがあること、食べ過ぎの指標は満腹になるかならないかであることであった。このことから感覚的な食べすぎからエネルギー過剰摂取が食べすぎであるという知識の伝授が必要であることが示唆された。以上より、就職以降に体重増加に繋がる要因の背景を48カテゴリー抽出し質問紙として調査した結果、肥満に繋がる思考・行動から健康教育・保健指導の方略が示唆された。
103.終末期がん患者のスピリチュアルペインが緩和される過程 看護により癒される体験から
(A process for mitigating spiritual pain in patients with terminal cancer: the experiences of patients to help palliative care nurses)(英語)

Author:高橋正子(金沢大学 医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)32巻1号 Page49-57(2008.07)
論文種類:原著論文
Abstract:緩和ケア病棟に入院している終末期がん患者16名と担当看護師12名を対象に非構成的面接を行い、語られた内容を解釈学的現象学的に分析した。その結果、研究に参加された終末期がん患者16名のうち看護師の関わりによりスピリチュアルペインが緩和された者は12名であった。終末期がん患者のスピリチュアルペインが緩和される過程では、患者と看護師は、投企された世界に共同存在しており、看護師が「残された時間を意識したケア」を個別に配慮をしながら関わっている中で、患者が「身体的苦痛の緩和」と「自分のことを気遣ってくれている言葉や行動」と認知した時に、状況を肯定的に意味づけし、嬉しく思い、癒されていくことが明らかになった。以上より、「身体的苦痛の緩和」が前提として重要であることと、理解した上での患者への「配慮された言葉かけや行動」が患者の見方を変化させ、意味を見出す契機となっていることが示唆された。また、看護師の関わりでは、患者への「関心」が患者への「配慮」を導いていた。患者にとって癒された体験として語られた内容は、患者が最も辛いと感じていることに関連していた。
104.糖尿病患者の食事療法に対する認識に焦点を当てた看護ケアの提言
(A proposal for the nursing care of diabetics focusing on their perception of food therapy)(英語)

Author:渡邉亜紀子(金沢大学 医学部保健学科), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)32巻1号 Page25-37(2008.07)
論文種類:原著論文
Abstract:糖尿病患者13名を対象にインタビューを行い、10の食事療法に対する認識のサブカテゴリーが明らかとなった。それらは「規範」「葛藤の自覚」「有能感の取得」「統合」の四つのカテゴリーに統合され、「規範」から「統合」の順に認識が発展していくことで、望ましい食事療法が実施できていることが明らかとなった。また、量的アプローチとして、質的アプローチで明らかとなった10のサブカテゴリーと患者の基本属性より、研究者が独自で質問紙を作成し、糖尿病患者103名より有効回答を得た。分析の結果、糖尿病患者の食事療法の認識は、「影響要因」「他律的認識」「自律的認識」の3因子に分類され、「影響要因」より「他律的認識」へ、「他律的認識」より「自律的認識」へと因果関係が認められた。
105.要介護透析患者にかかわる家族介護者の在宅ケアの構造に関する研究
(Research on the structure of home-based nursing care provided by family caregivers responsible for dialysis patients requiring nursing care)(英語)

Author:林一美(金沢大学 医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)32巻1号 Page1-12(2008.07)
論文種類:原著論文
Abstract:石川県内に在住する10の透析センターにおいて通院治療中の要介護透析患者にかかわる家族介護者22名を対象に、半構造的面接を実施し、修正版グランデット・セオリー・アプローチでデータ分析した。その結果、家族介護者の在宅介護継続の経過において、透析介護への自己投入、介護体制を整えていく・療養の要領をつかむ、介護と生活が落ち着く、の三つの段階が見いだされ、「在宅介護獲得プロセス」と命名した。介護者は常に「余命を意識した介護」という思いを抱えており、それが、”介護体制を整えていく・療養の要領をつかむ”段階の中心部にあり、”生活株式の転換”、”透析時間に合わせた生活時間の調整”、”透析介護に関する要領の体得”である介護の取り組みに影響を与えていた。
106.糖尿病患者の家族サポートと血糖コントロールとの関連 自己管理の姿勢、情報の共有に焦点を当てて
Author:村角直子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻看護科学領域), 稲垣美智子, 多崎恵子, 松井希代子
Source:日本看護科学学会学術集会講演集27回 Page239(2007.11)
論文種類:会議録
107.Failed Back Surgery Syndromeの患者の手術や痛みの体験と生活の意味づけ
Author:山口恵子(金沢看護専門学校), 稲垣美智子
Source:日本看護科学学会学術集会講演集27回 Page207(2007.11)
論文種類:会議録
108.専門外来から 医師と看護師および患者の糖尿病薬物治療における考えかた・かかわりの違い
Author:小泉順二(金沢大学附属病院 総合診療内科), 多崎恵子, 尾山治, 前田哲生, 浅野昭道, 北谷真子, 八木邦公, 野村英樹, 稲垣美智子
Source:プラクティス(0289-4947)25巻5号 Page586-592(2008.09)
論文種類:原著論文
Abstract:医師5名、糖尿病専門医3名、総合診療医2名、看護師2名、糖尿病看護経験10年の大学院生2名、糖尿病患者4名を対象に、糖尿病薬物療法への考え方・立場についてアンケート調査を行った。医師、看護師、患者の3グループに分け、糖尿病薬物治療に関して各々グループワークで意見交換した。その後、思いついたことをカードに記入してもらい、KJ法で質的に検討した。医師は、病態を考慮して患者のアウトカムを考え、実施に当たっては薬物の特徴や患者の特性を考慮するとの意見であった。看護師は、看護師は処方権が無く、医師の指示で医療を行い、薬物治療の実施にどのように関わるかは医師との関係を含めた職場環境が影響し、実施に当たっては患者の特性を考慮するとの意見であった。患者は、薬物療法を受容する前提に疾病受容、自己効力があり、不安・心配などの考えと、医師との治療方針の一致や治療方針決定における態度に折り合いが付くことで薬物治療を受容する考え方が示された。
109.看護師の糖尿病教育スタイル別チーム連携の意識と実践意欲の実態
Author:多崎恵子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系), 稲垣美智子, 松井希代子, 村角直子
Source:糖尿病(0021-437X)51巻8号 Page797-802(2008.08)
論文種類:原著論文
Abstract:糖尿病教育における看護師のチーム連携の意識や実践意欲の実態を教育スタイル別に明らかにし比較することを目的に,質問紙による全国調査を行い1,096通の有効回答を得た.その結果,看護師のチーム連携の意識や自信・意欲は「心に密着し生活心情がみえているスタイル」で最も高く,次いで「冷静で距離をおく生活心情がみえているスタイル」であった.最も低かったのは「一般的知識を提供するスタイル」であり,このスタイルの看護師に対し,チーム連携の意識や自信・意欲が持てるよう何らかの支援が必要と考えられた.また3スタイルとも,他職種から信頼されている手応えは比較的低い傾向であり,現行の患者教育への満足感も低い結果であった.看護師の他職種とのチーム連携の意識を高めるとともに,各職種が医療チームとして連携できるシステム整備の重要性が示唆された.(著者抄録)
110.2型糖尿病患者への家族介入に対する看護師の認識
Author:横堀智美(金沢大学附属病院), 岡野英里, 角真代, 樋口麻衣子, 柳澤絵美, 多崎恵子, 稲垣美智子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌(1342-8497)12巻2号 Page128-135(2008.09)
論文種類:原著論文
Abstract:2型糖尿病患者への家族介入をどのように看護師が認識しているのかを明らかにすることを目的に、17名の参加者を得て、質的因子探索研究を行った。データを分析・検討した結果、以下の結論に達した。看護師の2型糖尿病患者への家族介入に対する認識は、【協力者としての家族を認知する】、【患者・家族相互関係の功罪を認知する】、【患者・家族がともに歩むきっかけをつくる】、【家族ととにかく話す機会を設ける】、【具体的な行動変化により効果を判定する】、【静かな態度の変容により効果を判定する】、【もう一歩家族介入に踏み出せない】、【業務のなかで家族介入の優先順位が上がらない】の8つであった。以上のことから、今後の看護師の取り組みの方向性として、看護師が家族介入の確かな技術力をもつこと、家族介入が実践されやすくなる看護師教育およびシステムの整備が課題であることが示唆された。(著者抄録)
111.糖尿病教育における北陸地区の看護師の教育スタイルの特徴 全国調査での教育スタイルとの比較
Author:多崎恵子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子, 松井希代子, 村角直子
Source:糖尿病(0021-437X)51巻Suppl.1 PageS-288(2008.04)
論文種類:会議録
112.療養指導システムからエンパワーメントの実際まで 国際的動向 療養指導におけるオープンディスカッションによるエンパワーメント
Author:稲垣美智子(金沢大学 大学院医学系研究科)
Source:糖尿病(0021-437X)51巻Suppl.1 PageS-15(2008.04)
論文種類:会議録
113.金沢大学において看護学生が入学から卒業までに実施した看護技術
Author:平松知子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻看護科学領域), 津田朗子, 稲垣美智子, 島田啓子, 須釜淳子, 田淵紀子, 河村一海, 泉キヨ子, 長谷川雅美, 坂井明美, 木村留美子, 紺家千津子, 大桑麻由美, 多崎恵子, 松井希代子, 村角直子, 正源寺美穂, 長田恭子, 亀田幸枝, 関塚真美, 小藤幹恵, 広瀬育子, 干場順子, 千代恵子, 飛田敦子, 村上恵美
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)31巻2号 Page75-79(2008.02)
論文種類:原著論文
Abstract:平成15年度入学の看護学生81名を対象に、卒業までの4年間に体験した看護技術について、厚生労働省の提示した「臨地実習において学生が行う基本的な看護技術」にしたがって実態調査を行った。教員や看護師の助言・指導により学生が単独で実施できる看護技術45項目のうち、経験率80%以上の項目は73.3%を占めており、その実施頻度は「殆ど毎日実施」が多いことが明らかになった。経験率の高い項目は、「療養生活環境調整」「バイタルサインの観察」「症状・病態の観察」「療養生活の安全確保」などであった。教員や看護師の指導・監視のもとで実施できる看護技術25項目、原則として看護師や医師の実施を見学する看護技術10項目において、経験率が50%以下の項目は各々20項目、8項目と80.0%を占めていた。
114.糖尿病教育における看護師の教育スタイル自己評価ツールの開発看護師が自己評価する実践の実態から証明する教育の特徴
(Development of a self-evaluation tool for evaluation of nurse teaching styles in diabetes patient education: Identifying characteristics of teaching in actual practice by self-evaluation)(英語)

Author:多崎恵子(金沢大学 医学部保健学科), 稲垣美智子, 井上克己
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)31巻2号 Page1-14(2008.02)
論文種類:原著論文
Abstract:糖尿病教育に携わっている看護師の教育の特徴を識別する意識と行為の要素を看護師に自己評価させることにより、看護師が行っている糖尿病教育の実態を明らかにし、仮説概念である看護師の教育スタイルを立証することと、それを通じて「教育スタイル自己評価ツール」を看護師への教育介入の手段として確立することの2点を目的として研究を行った。全国で糖尿病患者教育を実践している看護師を対象に、アンケート調査を実施した。一次調査は1096名であり、糖尿病教育に携わっている看護師が自己評価する教育スタイルを調査した結果、「一般的知識を提供するスタイル」が42.2%、「生活心情がみえているスタイル」が57.8%であり、二つの特徴から説明された。本邦の糖尿病教育にかかわる看護師の教育の実態から、看護師の教育スタイルの視点が立証された。二次調査は400名であり、別の被験者集団においても糖尿病教育に携わっている看護師の「教育スタイル自己評価ツール」の妥当性が検証された。看護師が自己の糖尿病看護を振り返り教育スタイルという視点で自らの実践の意識と行為を具体レベルで把握する手段が見出された。
115.透析ケア 透析室における患者さんへの対応
Author:犬丸杏里(三重大学医学部附属病院 看護部), 稲垣美智子
Source:Expert Nurse(0911-0194)24巻3号 Page24-26(2008.03)
論文種類:解説
116.糖尿病教育における看護師の教育スタイル別チーム実践自己評価の実態
Author:多崎恵子(金沢大学 大学院保健学専攻), 稲垣美智子, 松井希代子, 村角直子
Source:糖尿病(0021-437X)50巻8号 Page645(2007.08)
論文種類:会議録
117.がんで喉頭全摘出術を決断した人の術前体験の意味のつけ方
Author:北村佳子(金沢大学 大学院博士前期課程), 稲垣美智子
Source:日本がん看護学会誌(0914-6423)21巻Suppl. Page77(2007.01)
論文種類:会議録
118.看護師に対するセクシュアル・ハラスメント
Author:日比野由利(金沢大学 大学院医学系研究科環境生態医学), 神林康弘, 稲垣美智子, 荻野景規
Source:日本公衆衛生学会総会抄録集(1347-8060)64回 Page1075(2006.08)
論文種類:会議録
119.看護実践を語ること、それをかたちあるものにするために
Author:稲垣美智子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻)
Source:看護実践学会誌(1882-2428)20巻1号 Page1-5(2008.03)
論文種類:解説
120.子どもを亡くした父親の死別体験
Author:井上ひとみ(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻看護科学領域), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)32巻2号 Page25-31(2008.12)
論文種類:原著論文
Abstract:子どもを亡くした父親の死別体験を明らかにし、喪失後の夫婦関係の検討に資することを目的に、9名(30代~50代。児の死亡年齢:0歳~5歳)を対象に半構成的面接を実施した。修正版グラウンデッドセオリー・アプローチによる分析の結果、【沸騰しかけた脳内が凍結していく瞬間】【『母親が一番悲しい』と認めざるを得ない母子関係】【『男らしさ』を演じる努力】【「勘弁してくれ」に至った消耗・疲弊】【生じていく夫婦間相互のずれや溝】【互いに向き合い積み上げていく夫婦関係】の8つのカテゴリーが抽出された。父親は社会生活の中で内在化された「男らしさ」に縛られ、悲嘆に向き合えないでいることが明らかになり、父親の死別体験は母親とは異なることを認識することが、喪失後の夫婦関係構築において重要であることが示唆された。
121.1型糖尿病患者の心理 「前向きに取り組む」ことの概念化
Author:川東庸子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子, 小泉順二
Source:糖尿病(0021-437X)52巻1号 Page65(2009.01)
論文種類:会議録
122.わざの創造とエビデンスの融合
Author:稲垣美智子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系)
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌(1342-8497)13巻1号 Page39-49(2009.03)
論文種類:解説
123.CDE症例検討会 HbA1c7~8%でも『今の生活が幸せ』と語る高齢糖尿病患者
Author:大倉瑞代(京都大学医学部附属病院), 竹内紗奈衣, 法月章子, 稲垣美智子
Source:糖尿病診療マスター(1347-8176)7巻3号 Page277-279(2009.05)
論文種類:症例検討会
124.受療1年以内の2型糖尿病患者が自覚症状を捉える仕組み
Author:中村あゆみ(釧路保健福祉事務所), 稲垣美智子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌(1342-8497)13巻2号 Page136-145(2009.09)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究は、外来通院している受療1年以内の2型糖尿病患者にとって、自覚症状とは、どのようなもので、どのように捉えるのか、その現象と意味を明らかにすることを目的とした質的因子探索研究である。半構造化面接よりデータを収集し、分析を行った。結果、自覚症状を捉える仕組みが見出された。また患者が捉える糖尿病の自覚症状は、身体に自覚された違和感を糖尿病と関連するように意味づけ、落ち着かせたものであった。自覚症状を捉える仕組みは、受療早期の患者が自覚症状を捉えたいという心の表れから起こると考えられ、意味づけという内的な営みの結果、糖尿病の自覚症状は捉えられていた。病気であることが知覚されにくい2型糖尿病患者にとって、自覚症状を捉える仕組みを維持することが、受診継続につながると考えられ、この結果を活用した教育方法開発の可能性が示された。(著者抄録)
125.糖尿病患者の心理 エンパワーメントのコツと実際
Author:稲垣美智子(金沢大学 医薬保健研究域・保健学系)
Source:糖尿病の療養指導: 糖尿病学の進歩43回 Page171-173(2009.09)
論文種類:解説
126.死別から始まる子どもを亡くした親の日常生活の構築
Author:井上ひとみ(帝京大学 医療技術学部看護学科), 稲垣美智子
Source:日本看護科学学会学術集会講演集29回 Page254(2009.11)
論文種類:会議録
127.若年男性労働者が就職以降に体重増加・肥満に繋がる要因とその背景 特徴的な思考・行動パターンによる若年男性肥満労働者の類型化
Author:田甫久美子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子
Source:日本看護研究学会雑誌(0285-9262)32巻5号 Page39-49(2009.12)
論文種類:原著論文/比較研究
Abstract:目的:若年男性労働者の就職以降に体重増加に繋がる8要因とその背景48項目からなる6件法の「体重増加に繋がる思考・行動のパターンを見出す質問紙」を作成することを目的とする。方法:事業所常勤の25~35歳の男性197名を対象とした。作成した質問紙は、主成分分析を用いて検討した。結果:対象者の62.8%に就職以降3kg以上の体重増加を認め、そのうち43.9%に10kg以上の体重増加を認めた。主要2成分から採用した設問18項目の回答合計を用い6割以上の10kg以上体重増加者および肥満者の判別と、そのスクリーニングが可能であり、また48項目から3タイプの肥満者の体重増加に繋がる思考・行動パターンが類型化できた。結論:若年男性労働者の就職以降の体重管理に用いる保健指導ツールとして「体重増加に繋がる8要因とその背景48項目の質問紙」は有用であることが示された。(著者抄録)
128.小児及び成人、寝たきり高齢の糖尿病患者における足の所見に関する研究 横断的観察研究
(Difference of foot manifestations between young, adult, and bedridden elderly with diabetes: a cross-sectional observational study)(英語)

Author:大江真琴(東京大学 大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻), 大桑麻由美, 真田弘美, 須釜淳子, 稲垣美智子, 笠原善仁, 田端恵子, 仲上豪二朗, 西澤知江
Source:看護実践学会誌(1882-2428)22巻1号 Page19-27(2010.01)
論文種類:原著論文/比較研究
Abstract:小児、成人、寝たきり高齢の糖尿病患者における足の所見を調査する。方法:3群の糖尿病患者を対象とした横断研究であった。足の所見の種類と保有率は小児群17名、成人群22名、寝たきり高齢群44名の調査より算出した。病歴は診療録より情報収集した。結果:小児群では潰瘍の保有はなく、非潰瘍性病変は、乾燥64.7%、紅斑35.2%、胼胝17.6%、変形17.6%であった。成人群では潰瘍4.5%、乾燥86.3%、胼胝22.7%、鶏眼22.7%。変形13.6%、紅斑4.5%、血腫4.5%であった。高齢寝たきり群では潰瘍2.3%、乾燥88.6%、変形43.2%、紅斑6.8%、血腫2.3%であった。乾燥は小児群と成人群では踵、寝たきり高齢群では足背側に保有していた。結論:各群で足の所見は異なっていたことより、糖尿病足病変の予防ケアには年齢や可動性を考慮すべきである。全ての群において乾燥の保有率が高かったため、糖尿病患者に対する効果的な保湿ケアを開発する必要がある。(著者抄録)
129.北陸地方の看護師の糖尿病教育スタイルの特徴
Author:多崎恵子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系), 稲垣美智子, 松井希代子, 村角直子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌(1342-8497)14巻1号 Page22-29(2010.03)
論文種類:原著論文/比較研究
Abstract:本研究は、北陸地方の看護師が行う糖尿病ケアの実態を「教育スタイル」の視点から明らかにする目的で、看護師の糖尿病教育スタイル自己評価票を用いた調査を、すでに報告した全国調査と同様の方法で行った。その結果、400の有効回答より、自己評価による看護師の糖尿病教育スタイルは、[一般的知識を提供するスタイル][心に密着するスタイル][生活心情がみえているスタイル]の3スタイルに識別された。また、一般性自己効力感の得点は、それぞれ5.19、6.63、7.92であり、[生活心情がみえているスタイル]で最も高く、3スタイル間に統計学的な差がみられた(p<0.05)。この結果を、全国調査の結果と比較すると、全国では混在していた[生活心情がみえているスタイル]と[心に密着するスタイル]が、北陸地方では明確にこの2スタイルに識別されたことに特徴がみられた。このことより、北陸地方の看護師へは、自己の教育スタイルを分析し内省させるような教育介入の活用可能性が示唆された。(著者抄録)
130.フットケア保湿教育が糖尿病患者の足病変に対する認識行動および病変前駆症状に与える効果
Author:山田ルミ(金沢大学 医薬系保健学科), 稲垣美智子, 藤井瑞枝, 伊藤弘樹, 古屋圭介, 津田真一, 西澤誠, 中川淳, 古家大祐
Source:糖尿病(0021-437X)53巻Suppl.1 PageS-267(2010.04)
論文種類:会議録
131.「糖尿病教育スタイル自己評価ツール」を用いた継続的フィードバック面接による看護師の教育スタイルの変化
Author:多崎恵子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系), 稲垣美智子, 松井希代子, 村角直子
Source:糖尿病(0021-437X)53巻Suppl.1 PageS-320(2010.04)
論文種類:会議録
132.1型糖尿病患者の血糖コントロール目標値の決め方と血糖自己測定の活用
Author:川東庸子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系看護科学領域), 稲垣美智子, 多崎恵子, 笠原善仁
Source:糖尿病(0021-437X)53巻6号 Page446(2010.06)
論文種類:会議録
133.2型糖尿病腎不全患者の糖尿病腎症時期の療養認識の実態と特徴
Author:松井希代子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系看護科学領域), 稲垣美智子, 多崎恵子, 村角直子
Source:糖尿病(0021-437X)53巻6号 Page447(2010.06)
論文種類:会議録
134.糖尿病教育スタイル自己評価ツールを用いた2施設の看護師へのフィードバック面接の評価
Author:多崎恵子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系看護科学領域), 稲垣美智子, 松井希代子, 村角直子
Source:糖尿病(0021-437X)53巻6号 Page449(2010.06)
論文種類:会議録
135.糖尿病患者の筋力および運動実施状況の実態
Author:辻口彩乃(金沢大学 医薬保健研究域保健学系看護科学領域), 浅田優也, 稲垣美智子, 多崎恵子, 八木邦公
Source:糖尿病(0021-437X)53巻6号 Page449(2010.06)
論文種類:会議録
136.糖尿病患者の体組成・筋力および運動有能感の関連
Author:浅田優也(金沢大学 医薬保健研究域保健学系看護科学領域), 辻口彩乃, 稲垣美智子, 多崎恵子, 八木邦公
Source:糖尿病(0021-437X)53巻6号 Page449(2010.06)
論文種類:会議録
137.2010年高血圧の日 石川県支部の取り組み
Author:高桑浩(金沢市立病院 メタボリックシンドロームセンター), 高田貴子, 西出圭子, 坂本和美, 中西容子, 高田重男, 櫻井千佳, 松井希代子, 稲垣美智子, 城戸照彦
Source:日本臨床内科医会会誌(0914-9627)25巻3号 Page373(2010.09)
論文種類:会議録
シソーラス用語:質問紙法; 健康教育; 健康への態度; *高血圧
チェックタグ:ヒト
138.2型糖尿病患者が運動療法を継続する仕組み
Author:山崎松美(金沢医科大学 看護学部), 稲垣美智子
Source:日本看護研究学会雑誌(0285-9262)33巻4号 Page41-50(2010.09)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究は,2型糖尿病患者が運動療法を継続する仕組みを明らかにした質的因子探索研究である。グラウンデッド・セオリーアプローチを用いて,糖尿病教育あるいは血糖コントロール目的で入院した2型糖尿病患者11名に,6ヵ月の追跡期間を設け,縦断的に4回の面接を行った。結果,2型糖尿病患者の運動療法の継続には,発展していくプロセスを含む仕組みが見出された。それはコアカテゴリーである《運動療法は運動ではない》の修得を必須条件とし,《運動療法への割り切り》と《運動療法の影響を自分の体で納得》が《療養生活の振り返りと解釈》を介して発展し,最終的に《糖尿病をもつ体へのいたわり》となるプロセスを含む仕組みであった。この結果より,運動療法の継続には,まず《運動療法は運動ではない》を修得できる援助が重要であることが示唆された。(著者抄録)
139.重度の合併症のない2型糖尿病患者が家族に思いを抱くという体験
Author:堀口智美(金沢大学附属病院), 稲垣美智子, 多崎恵子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌(1342-8497)14巻2号 Page130-137(2010.09)
論文種類:原著論文
Abstract:重度の合併症のない時期の2型糖尿病患者が家族に思いを抱くという現象の存在の確認と、その患者の体験を記述・説明することを目的に、現象学的アプローチを用いて因子探索研究を行った。その結果、以下のことが明らかになった。重度の合併症のない時期の2型糖尿病患者が家族に思いを抱くという体験は、患者は家族に思いを抱いているが、常にそのことを意識してはいなかった。家族に思いを抱くことを意識する機会により、意識的に振り返り現在をみつめ、糖尿病になる前とは違う家族への思いに気づくことで、糖尿病になる前の家族への思いにも気づき、その時の家族が自分にかけてくれた思いに心が溢れ、現在の自分のことをも大事に思っている家族を思い描いた。そのような家族を思い描いた患者は、自分の思いと想像する家族の思いを重ねながら、実際にはどうすることもできずにいるが、家族と歩調を合わせたい、自分と家族にとってよりよい距離をとりたい、家族に目標を示し自分と家族に変化を起こしたい、自分がせめて家族にできることをしたい、心許ない姿が家族に映らないようにしたいと、家族とよりよく生きたいと願っていた。以上の結果より、重度の合併症のない時期に2型糖尿病患者が家族に思いを抱く体験を意識することを、看護者が意識的につくることで、患者自身が家族を積極的にサポート源として取り込んでいくきっかけとなり得ることが示唆された。(著者抄録)
140.罹病期間の長い若年発症1型糖尿病患者の心理
Author:川東庸子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子, 多崎恵子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌(1342-8497)15巻1号 Page4-10(2011.03)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究は、罹病期間の長い若年発症1型糖尿病患者の心理を明らかにすることを目的として、半構成的面接による調査を行い、質的な手法を用いて分析した。その結果、27サブカテゴリーから成る10カテゴリーが見出された。そのうちの7カテゴリーは周囲の人達との関わりの中で持つ心理であり、【普通を強く意識する】【劣等感を持つ】【迷惑をかけているかもしれないという負い目がある】【普通に見えることに抵抗がある】【周りの目が気になる】【大事なことは言わない】【人が離れていくのが怖い】であった。また、3カテゴリー【注射は面倒】【他の人は糖尿病に詳しくない】【食べなきゃ倒れると思う】は、発症率の低い疾患であり注射や低血糖予防など1型糖尿病の特徴が強く表されているカテゴリーであった。これらのカテゴリーは、患者との面談や患者の心理的問題の予測に活用可能と考えられる。(著者抄録)
141.看護師が認識する糖尿病腎症初期患者へのケア
Author:尾蔵清佳(金沢市保健所), 今井三佳, 北川真衣, 中間亜希, 深世古知里, 多崎恵子, 稲垣美智子, 藤野陽
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌(1342-8497)15巻1号 Page11-17(2011.03)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究の目的は、看護師が認識する糖尿病腎症初期患者へのケアを明らかにすることである。日本糖尿病療養指導士有資格看護師11名を対象に行ったグループインタビューの内容を質的に分析した。その結果、腎症初期患者に対する看護ケア体制は存在せず、具体的看護ケアについては、【腎症初期を意識した関わり】【糖尿病患者という見方を重視した関わり】の2方法がとられていた。腎症初期患者に対する理想的な看護ケアの実現には、【腎症進展の予防策が第一】【腎症初期から意識してもらう方略】【チームとしての体制づくり】の3カテゴリーが見出された。腎症初期患者への看護ケアの態度については、【危機感がみえない腎症初期患者像をもつ】【アプローチに戸惑う】【介入する時間とマンパワーが足りないと感じる】【腎症初期患者が検出されにくい体制がある】の4カテゴリーが見出された。腎症初期患者の認識や思いの不明確さ、腎症初期患者を意識した体制の未確立が、看護師に腎症初期患者に対するケアへの困難感をもたらしていることが明らかになった。これらに対し、看護師が今後意図的に対処していく重要性が示唆された。(著者抄録)
142.石川県の医療施設における看護師の糖尿病療養指導の現状
Author:多崎恵子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系), 野村仁美, 稲垣美智子, 松井希代子, 村角直子, 田口尚美, 村田信子
Source:看護実践学会誌(1882-2428)23巻1号 Page82-89(2011.03)
論文種類:原著論文
Abstract:石川県の医療施設における看護師の糖尿病療養指導の実態を明らかにすることを目的に、糖尿病看護の総括看護師を対象に自記式質問紙調査を行い、26施設より有効回答を得た。その結果、8割の施設では糖尿病患者教育システムが整っていた。しかし199床以下の施設においては、糖尿病患者教育のシステムが整備されていない割合が高く、日本糖尿病療養指導士(以下CDEJ)有資格看護師(以下CDEJ看護師)の少なさがその要因と考えられた。CDEJ看護師は、内科病棟に4割、それ以外は全体部署に配置され、6割以上のCDEJ看護師が糖尿病患者に関われていた。CDEJ看護師の意図的スタッフ教育や存在アピール行動は5~6割の施設で行われていたが、施設や看護部のCDEJ資格取得や資格を生かそうとする配慮に比較すると、控えめな傾向であった。看護師がCDEJとしての能力を発揮するためには、保険点数等による客観的評価や、糖尿病療養指導を評価されるシステム構築の必要性が示唆された。(著者抄録)
143.シャーマン的職能を備える僧のいる寺院を訪問する患者の行動
Author:貴堂浩(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子
Source:看護実践学会誌(1882-2428)23巻1号 Page30-38(2011.03)
論文種類:原著論文
Abstract:医療者は、シャーマン的存在の僧侶を頼る患者と対面したとき対応に困惑することがある。そこで今回、そのような場合の患者理解に役立てる目的で、患者はなぜシャーマン的存在の僧侶がいる寺院を訪れているのか検討した。方法は、密教僧がシャーマン的な病気治療を行い効果があるという噂により多くの患者が通っている寺院に12日間滞在し、参与観察と面接によるデータ収集を行い、Lincoln et al.の方法に従って分析した。結果、シャーマンのいる寺院に患者が訪れる現象は以下に示す6つの中心的テーマによって説明された。1)患者は寺院の噂に興味を抱き、病気治療の可能性のひとつと考え訪問する。2)患者は僧の信念を自分への指示と感じ取り、規律もしくは生活上の規範とする。3)患者は治癒のイメージが湧かず、なぜ病気なのかの疑問が解けない中でも、今がんばる意味を見つけ出す。4)患者は僧らの「病気では死なない」という断言に自信の強さを感じて治癒への勇気をよみがえらせる。5)寺院は様々な物珍しい面白い話や事柄を人々が持ち寄る地域の公民館的な寄合所の役割を果たしており、また四季や気候の変化に富んだ自然の中にあるため、患者の生活を変化に富んだ豊かなものにしている。6)患者にとって住職らは「自分が自分であるために必要な人」と映り、「やさしさ」や「あたたかさ」を求めて訪問する。
144.新人看護師におけるインスリンエラーの実態
Author:田口尚美(公立羽咋病院), 坂井恵子, 木本未来, 村田信子, 前野真佐美, 稲垣美智子, 多崎恵子, 松井希代子, 村角直子
Source:看護実践学会誌(1882-2428)23巻1号 Page39-45(2011.03)
論文種類:原著論文/比較研究
Abstract:A県内の病院8施設に勤務する新人看護師204名にアンケートを行い、「インスリンエラー経験の有無」「エラーの内容・要因」「エラー後の対応」「インスリン注射に関する学習経験」などについて調査した。結果、インスリンエラーの経験は22%の人が有していた。エラーの内容は「注射の打ち忘れ」が最も多く、次いで「薬剤量の不足または過剰」、「スライディングスケールの確認不足」、「薬剤名の間違い」、「投与時間の間違い」の順であった。エラーの要因は「多忙」が最も多く、次いで「知識不足」、「単位の思い込み」、「単位の確認不足」、「医師の指示または指示受けの曖昧さ」の順であった。エラー後の対応は、回答の多い順に「上司や医師への報告」、「報告書の作成」、「事故の要因分析」、「患者への対応」であった。インスリン注射に関する学習経験については、看護基礎教育においてインスリン施注に直結する学習項目の経験率が低い傾向にあった。
145.糖尿病ケアにかかわる看護師の手ごたえの内容
Author:村角直子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系), 稲垣美智子, 高木千絵, 松井希代子, 多崎恵子
Source:看護実践学会誌(1882-2428)23巻1号 Page46-56(2011.03)
論文種類:原著論文
Abstract:糖尿病ケアに関する研修会に参加した看護師で調査協力の得られた7名にグループインタビューを行い、「糖尿病ケアの中で手ごたえが感じられた事例」「印象的だった患者の看護ケア」「糖尿病ケアへの看護師の姿勢」などについて聴取した。そして、「糖尿病ケアに関わる看護師は何を手ごたえとして感じているか」という視点で分析を行い、カテゴリー化を図った。結果、手ごたえの内容は以下の6カテゴリーに分けられた。1)ケアによるデータの改善。2)療養に意欲を持った取り組み。3)主体的な行動。4)ケアの継続性の希望。5)看護ケアの受入れと行動・表情の変化。6)看護師とのよい関係性の変化。
146.糖尿病患者診療における個人診療所医師の教育スタイルと看護師との比較
Author:小泉順二(金沢大学附属病院 総合診療部), 多崎恵子, 守内匡, 橋本麿和, 前田哲生, 尾山治, 稲垣美智子, 野村英樹
Source:糖尿病(0021-437X)54巻Suppl.1 PageS-111(2011.04)
論文種類:会議録
147.会員制掲示板による1型糖尿病患者同士の関わりの効果
Author:川東庸子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣美智子, 笠原善仁
Source:糖尿病(0021-437X)54巻Suppl.1 PageS-236(2011.04)
論文種類:会議録
148.高血圧症患者の日常生活自己管理尺度の作成
Author:坪田恵子(富山大学 大学院医学薬学研究部), 稲垣美智子, 上野栄
Source:日本看護研究学会雑誌(0285-9262)34巻3号 Page203(2011.07)
論文種類:会議録
149.メタボリック支援外来における生活習慣改善にむけた看護師の支援方法
Author:中西容子(金沢大学 大学院医学系研究科), 稲垣美智子, 多崎恵子
Source:日本看護研究学会雑誌(0285-9262)34巻3号 Page245(2011.07)
論文種類:会議録
150.2010年高血圧の日 石川県支部の取り組み
Author:高田貴子(金沢市立病院 メタボリックシンドロームセンター), 西出圭子, 坂本和美, 中西容子, 高桑浩, 高田重男, 櫻井千佳, 松井希代子, 稲垣美智子, 城戸照彦
Source:日本高血圧学会総会プログラム・抄録集33回 Page419(2010.10)
論文種類:会議録
151.メタボリックシンドローム撲滅への生活習慣病改善指導士のシステムの確立 糖尿病療養指導士の実情と現在の課題
Author:稲垣美智子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系)
Source:肥満研究(1343-229X)17巻Suppl. Page120(2011.09)
論文種類:会議録
152.インターネット掲示板を活用した1型糖尿病患者の自己管理能力向上支援方法の試作および評価
(Creation and evaluation of a method for improving self-management skills for patients with type 1 diabetes utilizing an Internet bulletin board)(英語)

Author:川東庸子(Division of Health Sciences Kanazawa University Graduate School of Medical Science), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)35巻2号 Page1-13(2011.12)
論文種類:原著論文
153.2型糖尿病性腎不全患者の肯定感尺度(Positivity scale for type-2 diabetes patients with renal failure)(英語)
Author:松井希代子(Division of Health Sciences Kanazawa University Graduate School of Medical Science (School of health Sciences, College of Medical, Pharmaceutical and Health Sciences, Kanazawa University)), 稲垣美智子, 多崎恵子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)35巻2号 Page29-39(2011.12)
論文種類:原著論文
154.看護師がとらえる糖尿病チーム医療における役割 経験豊富な看護師の認識から
Author:多崎恵子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系), 稲垣美智子, 松井希代子, 村角直子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)35巻2号 Page63-69(2011.12)
論文種類:原著論文
155.2型糖尿病性腎不全患者の肯定感尺度(Positivity scale for type-2 diabetes patients with renal failure)(英語)
Author:松井希代子(Division of Health Sciences Kanazawa University Graduate School of Medical Science (School of health Sciences, College of Medical, Pharmaceutical and Health Sciences, Kanazawa University)), 稲垣美智子, 多崎恵子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)35巻2号 Page29-39(2011.12)
論文種類:原著論文
Abstract:2型糖尿病性腎不全患者70名を対象に、面接式質問紙調査を行った。質問は、【後悔を収める】について療養認識の構成概念12項目であり、因子分析により尺度とする3項目の構成が確認された。尺度の妥当性として、GSES尺度を用いて相関係数で検定した。また、療養認識の特徴について、QOLをKDQOL-SF1.3尺度を用い、糖尿病性腎症療養期間との関係を相関係数を用いて導いた。その結果、肯定感尺度とする3項目は、質的研究結果と同様の項目で因子となった。3項目の内的一貫性による信頼性が確認された。また、自己効力感尺度と正の相関により併存妥当性が認められた。QOLについては、KDQOL-SF1.3尺度において社会生活、心の健康、全体的健康感、腎疾患による負担、睡眠において有意な正の相関が認められ、糖尿病性腎症療養期間とも正の相関がみられた。
156.看護師がとらえる糖尿病チーム医療における役割 経験豊富な看護師の認識から
Author:多崎恵子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系), 稲垣美智子, 松井希代子, 村角直子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)35巻2号 Page63-69(2011.12)
論文種類:原著論文
Abstract:経験豊富な看護師が捉える糖尿病チーム医療における役割を明らかにすることを目的に、糖尿病チーム医療を積極的に行っている4施設の当該看護師7名を対象にフォーカスグループインタビュー(1グループにつき2~3名。計3回実施)を行った。質的分析の結果、看護師の役割として以下の7つのカテゴリーが抽出された。1)【患者の生命と生活の質を守ることを認め合い、専門性を発揮する】。2)【患者の生活の中の迷いや声を聞き取り、生活の実像を意味づけして示す】。3)【患者の代弁者であることを示す】。4)【看護師の仕事に自信をもち、形のあるものにして示す】。5)【専門職として他職種を尊重していることを基盤とした信頼関係を築く】。6)【患者目線に立つチームづくりに意図的に取り組む】。7)【他職種の力を信頼し委ねる】
157.喉頭全摘出術を受けたがん患者の術前の経験の意味付け方
Author:北村佳子(金沢医科大学 看護学部), 稲垣美智子, 多崎恵子
Source:看護実践学会誌(1882-2428)24巻1号 Page10-20(2012.02)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究の目的は、喉頭全摘出術を受けたがん患者が術前の経験をどのように意味付けているのかを詳細に記述することである。研究デザインは質的記述的研究手法を用いた。研究参加者は、喉頭全摘出術を受けたがん患者16名であった。分析の結果、6カテゴリー、27のサブカテゴリーを抽出した。カテゴリーは、【手術はあくまで一通過点、その後の生活を重視した】、【これからの人生に望みを持ち続けたいと感じた】、【自分には整理された歴史がある】、【他の人と比べて自分はすごいと感じる】、【「声」と「命」を天秤にかけて「命=がんを治す」をとったと確信できる】、【自分なりのおさめ方で自分の声とさよならした】であった。喉頭全摘出術を受けたがん患者は、手術はあくまで一通過点であると意味付けていた。そして、すでに代用音声獲得を見据え、術後の生活に重点を置いているため喉頭全摘出術を決断した後は混乱したり動揺したりすることなく危機状態を回避できていることが推察できた。(著者抄録)
158.「糖尿病教育スタイル自己評価ツール」を用いた看護師への得点フィードバックの評価 1ヵ月後および4ヵ月後の看護師の変化
Author:多崎恵子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系), 稲垣美智子, 松井希代子, 村角直子
Source:看護実践学会誌(1882-2428)24巻1号 Page31-40(2012.02)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究は、独自に開発した「糖尿病教育スタイル自己評価ツール」を用いて、10名の看護師への得点フィードバックを行い、1ヵ月後に看護師の振り返り内容を、4ヵ月後に教育スタイル得点の変化を明らかにすることを目的とした。その結果、4ヵ月後には8名の看護師の教育スタイル得点が上昇した。その中でも、2名の看護師はのぞましい振り返りを行っており、教育スタイル得点上昇幅が他と比較すると大きく、アンケート結果からも意識と行動が変化していることが確認できた。したがって、「糖尿病教育スタイル自己評価ツール」を用いた得点フィードバックは、患者へよりよい教育効果をもたらす看護師の <生活心情がみえているスタイル>の特徴をある程度向上させる有効性が確認された。今後は、看護師への意識づけを強化するために、20項目と得点を丁寧にフィードバックすること、および得点フィードバックと振り返り面接を同時に行う方向性が示唆された。(著者抄録)
159.透析導入時期にある2型糖尿病患者が家族を思い描くという現象
Author:木本未来(金沢医科大学 看護学部), 稲垣美智子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌(1342-8497)16巻1号 Page23-30(2012.03)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究の目的は、透析導入時期の2型糖尿病患者が家族を思い描くという現象の意味を探求することである。現象学的アプローチを用いて、9名の研究参加者に非構造化面接を実施し、得られたデータを分析した。その結果、7つのテーマと全体構造が見出された。(1)常にどこかで死を身近に感じながら、家族が困らないように準備をし、ひと安心している(2)透析しながら生きて生活していく自分として、生きていくことへの気力を失いながら、その気持ちを家族の中で一人持ち続ける(3)家族の中に映る自分の姿が、ときには生きていくことに価値のある自分として浮かび上がる(4)家族の中に映る自分の姿が、ときには生きていくことに価値のない自分として浮かび上がる(5)家族メンバーとして役割を果たせない自分、自分の病に対して負い目に捉える自分が潜んでいる(6)今の状態を見つめるために今とは違う時代、糖尿病時代として、その時期の自分と家族とをつなげて振り返る(7)自分を必要とする家族の姿を描ける瞬間、透析しながら生きて生活していく自分として、生きる目的を見つけることができる 透析導入時期にある2型糖尿病患者は、透析しながら生きて生活していく自分としてこれからを生きていこうとするために、家族を思い描くことによって、家族に自分を映し、家族との関係の中にある自分として見つめ、糖尿病時代を振り返り、現在を見直そうとする、家族に思いを抱くという体験をしていた。以上より、患者が「家族に思いを抱く」体験を十分に活用したケアの重要性が示唆された。(著者抄録)
160.一人暮らしの2型糖尿病患者にとっての「家族」
Author:土本千春(金沢大学附属病院), 稲垣美智子
Source:日本看護研究学会雑誌(0285-9262)35巻1号 Page57-66(2012.04)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究は、一人暮らしの2型糖尿病患者にとっての「家族」、について明らかにすることを目的とした質的因子探索研究である。研究参加者10名に非構成的面接を行い、継続的比較分析を行った。一人暮らしの2型糖尿病患者は《一人暮らしのきっかけ》から《一人暮らしの決意》をする一方、《自分で決める家族との距離》を設定していた。この《自分で決める家族との距離》は《療養生活の覚悟》の仕方および《一人の生活への思い》に関係し、患者は《一人の生活への思い》をより多く語っていた。《療養生活の覚悟》は《糖尿病の療養への思い》につながり、《自分で決める家族との距離》は《心のなかの家族の存在》と関係をもつ構造が描かれた。看護ケアとしては、家族との距離のとり方が一人の生活の受け止め方の良否および療養生活の覚悟を決めるうえで大きいため、この家族との距離感をどのように設定しているかを十分に理解したうえで、一人暮らしを支援していく必要性が示唆された。(著者抄録)
161.糖尿病患者教育スタイルにおける勤務医と個人診療所医師および看護師との比較
Author:小泉順二(金沢大学附属病院 総合診療内科), 多崎恵子, 橋本麿和, 前田哲生, 尾山治, 八木邦公, 篁俊成, 稲垣美智子, 野村英樹
Source:糖尿病(0021-437X)55巻Suppl.1 PageS-211(2012.04)
論文種類:会議録
162.フットケア保湿教育が糖尿病患者の足病変への認識行動に及ぼす影響
Author:山田ルミ(金沢医科大学附属病院 看護部), 稲垣美智子, 北出優華子, 古屋圭介, 津田真一, 伊藤弘樹, 西澤誠, 中川淳, 中野茂, 古家大祐
Source:糖尿病(0021-437X)55巻6号 Page392-397(2012.06)
論文種類:原著論文
Abstract:【目的】糖尿病足壊疽などの重症足病変を予防するためには、壊疽の前駆所見のひとつである皮膚病変(乾燥や亀裂などの軽微な異常)への対策が重要である。そこで、保湿剤を自己塗布させる手法を用いたフットケア教育が患者の足に対する認識(意欲・関心)と行動を改善させることができるかどうかを検証することを目的とした。【方法】糖尿病神経障害を有する糖尿病患者を対象に清潔ケアに加え保湿剤を自己塗布する実験群と清潔ケアのみを指導する対照群に群分けした。認識と行動は、質問紙による面接を行ない、介入前と比較し3ヵ月後に改善がみられた患者を「向上」と判定し両群を比較した。【結果】両群の性別、年齢、糖尿病罹病期間に有意差はなかった。行動は実験群で有意に改善し(p<0.01)、意欲は向上傾向を示した。しかし、関心には有意差はなかった。【考察】本研究において、保湿剤を用いた教育は糖尿病患者のフットケア行動を向上させたことが示された。この結果は、保湿教育が軽微な皮膚病変を有する時期における糖尿病患者のフットケアに役立つことを示唆している。(著者抄録)
163.Failed Back Surgery Syndromeの患者の手術や痛みの体験と生活の意味づけ
Author:山口恵子(金沢看護専門学校), 稲垣美智子
Source:日本看護研究学会雑誌(0285-9262)35巻2号 Page79-90(2012.06)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究の目的は、FBSSの患者が手術や痛みの体験と生活にどのような意味づけをしているのかを明らかにすることである。外来通院のFBSSの患者10名を対象に半構成的面接を実施し、M-GTAで分析した。その結果、手術や痛みの体験と生活の意味づけには『だましだまし付き合う』と『治療を探す』の2つがあった。『だましだまし付き合う』は、《手術が振り出し》から始まり、手術の結果を【とりあえず納める】、そして《痛みと取引しながらの生活》《痛みをもったまま生活することの弱さからの脱出》と時間の流れとともに生活の幅が広がる意味づけであった。『治療を探す』は、《手術が振り出し》の体験から始まり、痛みや症状が残ったことで【腑に落ちない】と考え、《痛みにとらわれた生活》に留まる意味づけであった。生活の知恵としてできた『だましだまし付き合う』は、今後、FBSSの患者教育の内容として重要であることが示唆された。(著者抄録)
164.高血圧症患者の日常生活行動自己管理尺度の開発 信頼性と妥当性の検討
(Development of a self-management scale for the evaluation of behavior in daily life in patients with hypertension: an investigation of reliability and validity)(英語)
Author:坪田恵子(Division of Health Sciences, Graduate School of Medical Science, Kanazawa University), 稲垣美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)36巻1号 Page1-10(2012.07)
論文種類:原著論文
165.糖尿病腎症初期患者の診断時における身体の捉え方の様相
Author:辻口 彩乃(金沢大学附属病院 看護部), 稲垣 美智子, 多崎 恵子, 藤田 結香里
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌(1342-8497)16巻2号 Page125-132(2012.09)
論文種類:原著論文
Abstract:糖尿病腎症初期患者の診断時における身体の捉え方を明らかにすることを目的に、研究参加者17名に半構成的面接を行い、分析を行った。その結果、【診断と実体との間に違和感を覚える】ことで身体に関心が向き、コアカテゴリー《もちこたえている身体を感じる》に始まり、この強弱により2つに分岐するプロセスで説明された。この程度が”強い”場合、【一生透析する身体や生活に不安をもち】、【糖尿病からは逃れられない】ことを再認識し、【今は腎症であることを遠ざけたい】と思い、【身体像に腎症を重ねて実体をあいまいにする】。そして、【これ以上悪くさえならなければそれでいいと思い】、【できそうな療養行動を意識する】に至っていた。一方、程度が”弱い”場合は、【知識に裏付けされた合併症のイメージをもつ】。そして、【身体像に腎症初期を加えて実体を理解し】、【今の実体を維持できるのではないかと思い】、【療養行動を構想する】に至っていた。以上より、身体の捉え方に合わせた支援を行うことが療養行動の遵守に繋がる可能性があることが示唆された。(著者抄録)
166.2型糖尿病患者の糖尿病イメージ[第1報] 2型糖尿病患者の糖尿病イメージ
Author:釜谷 友紀(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣 美智子, 多崎 恵子, 田甫 久美子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌(1342-8497)16巻2号 Page155-162(2012.09)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究は、2型糖尿病患者がもつ糖尿病イメージを明らかにすることを目的として、探索的質的研究を行った。外来通院中の2型糖尿病患者19名に個別面接を行い、質的に分析した。その結果、2型糖尿病患者の糖尿病イメージは28個抽出された。28個の糖尿病イメージは、原因に関するもの4個、予後・経過に関するもの6個、感覚に関するもの3個、規制に関するもの7個、人間性の価値に関するもの4個、対象化するもの4個であった。これらの糖尿病イメージは、自分の過去に対する思案や予後等に対する不安や恐ろしさ、自分と糖尿病との感覚的な関係、社会と病気と自分との葛藤など、2型糖尿病患者の糖尿病にまつわる体験が、患者の思考を通して表われてきた心像であるといえる。医療者は、患者がどのような糖尿病イメージをもって日常の療養生活を営んでいるのかを知ることにより、患者が糖尿病をどのように感じて病気と対峙しているかがわかり、療養指導に活用する示唆が得られると考える。(著者抄録)
167.透析室において看護師が難しい患者ととらえるしくみ
Author:犬丸 杏里(三重大学 医学部看護学科), 稲垣 美智子
Source:日本腎不全看護学会誌(1344-7327)14巻2号 Page77-84(2012.11)
論文種類:原著論文
Abstract:透析室において看護師が難しい患者と捉える現象、および看護師の対応を明らかにすることを目的に、2病院の透析室に勤務する看護師20名を対象に、透析室における看護師と患者の関わりを参加観察するとともに、看護師が捉える「難しい患者」について半構成的面接を行った。内容分析の結果、透析室において看護師が難しい患者と捉える仕組みは、「独特の環境」「長い関わり」「プライベートな話を聞かれる」「親しさの中での患者との距離」からなる【透析室の特殊性の知覚】を基盤に、穿刺に関する場面と言動に関する場面において、看護師個々がもつ許容範囲を超えた【ある出来事に遭遇する】ことにより生じていた。透析室看護師が看護を続けていくためには、穿刺できる看護師が行うという暗黙の了解、患者への思いや対応の仕方を看護師間で共有する「語り場」の存在などが重要であると考えた。
168.教育入院を体験した2型糖尿病患者の身体に対する感覚的な印象
Author:油野 聖子(石川県立看護大学 看護学部), 稲垣 美智子
Source:看護実践学会誌(1882-2428)25巻1号 Page16-26(2013.02)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究は、教育入院を体験した糖尿病患者の身体に対する感覚的な印象を明らかにすることを目的としている。平成19年5月から11月にかけて糖尿病教育を目的にA大学病院代謝内科病棟に入院した2型糖尿病患者9名を対象に半構成的面接を行った。得られたデータを修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを参考に分析した結果、13の概念が生成され、そのうち8つの概念から成る3つのカテゴリーが生成された。教育入院を体験した2型糖尿病患者の身体に対する感覚的な印象は、【身体が生活と近づく感】と【身体を実態のあるものとしてつかむ感】、【身体を医療者と共有する感】であった。この3つの身体に対する感覚的な印象は、入院中<医療者と対話する>ことで得ることができたことから、教育入院の効果と捉えることができ、教育入院の目的の新たな視点として見出すことができた。(著者抄録)
169.2型糖尿病患者の糖尿病イメージの形成過程
Author:釜谷 友紀(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣 美智子, 多崎 恵子, 田甫 久美子
Source:看護実践学会誌(1882-2428)25巻1号 Page39-48(2013.02)
論文種類:原著論文
Abstract:2型糖尿病患者が糖尿病イメージを形成する過程を明らかにすることを目的として、探索的質的研究を行った。外来通院中の2型糖尿病患者19名に個別面接を行い、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した。その結果、9つのカテゴリーからなる2型糖尿病患者の糖尿病イメージの形成過程を結果図に示すことができた。それは【きっかけに遭遇する】ことで、それまでにもっていた糖尿病イメージを用いて【自分の中に糖尿病を探る】し、自分が糖尿病であるとわかる。そして、糖尿病イメージが自分のものになり、療養生活を営む中から自身の糖尿病イメージが新たにつくられていた。その中で、患者が【意識して療養を行うが糖尿病の生活が厳しいと感じる】か【糖尿病はきちんと生活することに尽きると感じる】か、療養生活の感じ方によって、糖尿病イメージは【糖尿病を疫病神とイメージする】か【糖尿病を正しい生活とイメージする】になっていた。この過程から2型糖尿病患者が糖尿病イメージを形成する過程は疾病受容に通じることが示唆され、療養生活の感じ方の違いにより、糖尿病イメージに違いが出てくることが明らかとなった。(著者抄録)
170.通院中断した2型糖尿病患者の通院再開に至るまでの体験
Author:藤田 結香里(金沢大学附属病院), 稲垣 美智子, 多崎 恵子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌(1342-8497)17巻1号 Page13-20(2013.03)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究の目的は、2型糖尿病患者が治療を中断し、そして通院再開する時、それに至るまでにどのような体験をしているかについて明らかにすることである。研究対象者は、通院中断し現在通院している2型糖尿病患者15名であり、エスノグラフィーの手法を用いて行った。その結果、7つのテーマが抽出され、それらを総括し、大テーマ【通院再開は、通院中断を「後ろめたさ」、通院再開を「きっかけに依るひとつの出来事から始まるやり直し」と意味づける体験である】が導き出された。以上の結果より、通院を中断している患者には、後ろめたさの配慮をしながら、医療者からの積極的な受診勧奨が必要であること、また受診勧奨には、大きい病院への受診あるいは大きい病院とのつながりの保証を明示することの必要性があることが示唆された。また中断予防には、患者としての処遇をすること、医療者としての距離感を患者が感じてくれる態度が必要であることも示唆された。(著者抄録)
171.【どこが違う?どう違う? 図解でくらべる→わかる! 糖尿病の病態・治療・ケア】 (第5章)糖尿病の療養指導 自己効力感とエンパワーメント
Author:稲垣 美智子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻糖尿病看護ケア研究室)
Source:糖尿病ケア(1348-9968)2013秋季増刊 Page264-270(2013.09)
論文種類:解説/特集
172.高血圧症患者の服薬管理行動に影響する要因
Author:坪田 恵子(富山大学 大学院医学薬学研究部), 稲垣 美智子, 上野 栄一
Source:日本看護研究学会雑誌(0285-9262)36巻3号 Page164(2013.07)
論文種類:会議録
173.糖尿病診療の絆(チーム医療の現状と課題) 糖尿病チーム医療における看護の現状と課題
Author:稲垣 美智子(金沢大学 医薬保健研究域)
Source:糖尿病(0021-437X)56巻Suppl.1 PageS-8(2013.04)
論文種類:会議録
174.日本人2型糖尿病患者の家族サポート感取・対応力尺度 重度の合併症のない時期
(A scale for Japanese type 2 diabetes patient ability to recognize and respond to family support: during the time without serious complications)(英語)

Author:堀口 智美(金沢大学), 稲垣 美智子, 多崎 恵子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)37巻1号 Page23-32(2013.07)
論文種類:原著論文
Abstract:重度の合併症のない時期の2型糖尿病患者の家族サポート感取・対応力尺度を作成し、その信頼性と妥当性を検証した。八つの概念38項目の尺度原案を作成し、重度の合併症のない時期の2型糖尿病患者186名を対象に質問紙調査を実施した。その結果、尺度原案は因子分析等により、第1因子【糖尿病をもつ自分への家族からのまなざし感受力】、第2因子【療養生活を家族と共に歩むための相互交渉力】、第3因子【家族の中での糖尿病の位置づけ調整力】、第4因子【家族から向けられる糖尿病患者としての信頼力】第5因子【療養生活に対する家族との相互尊重力】の5因子22項目が抽出された。プロマックス回転前の全分散を説明する割合は65.9%で構成概念妥当性が確認された。22項目のCronbachのα係数は0.928で、内的整合性が支持された。また、sense of coherenceとの相関係数は0.166と、相関は認められなかったが、家族協力の実態との相関係数は0.472であり、有意な相関が認められ、基準関連妥当性が確認された。
175.成人発症2型糖尿病患者の療養に伴うレジリエンス尺度の開発と信頼性・妥当性の検討
(Development of a Resilience Scale for adult-onset type 2 diabetes patients: Evaluation of reliability and validity)(英語)

Author:村角 直子(金沢大学), 稲垣 美智子, 多崎 恵子, 井上 克己
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)37巻1号 Page33-45(2013.07)
論文種類:原著論文
Abstract:成人発症2型糖尿病患者の療養に伴うレジリエンス尺度を作成し、信頼性・妥当性について検討した。成人2型糖尿病患者のレジリエンス尺度試案を作成し、次いで、原案となる65項目を精選した。外来通院中の2型糖尿病患者162名を対象として、レジリエンス尺度原案65項目調査を行い、レジリエンス尺度を完成させた。基準関連妥当性を検討するため、Sense of cohrence(SOC)およびGeneral Self-Efficacy Scale(GSES)を調査した。その結果、講成概念妥当牲、基準関連妥当性が確認された。レジリエンス尺度原案65項目の床効果と天井効果が認められた項目を削除し、更に共通性が低い項目を削除しながら最尤法プロマックス回転による因子分析を行った結果、6因子27項目となった。因子分析で抽出した61因子27項目の累積寄与率は55.31%であった。6因子は信頼して療養を任せることができる身近な人を感ずる、有効な学習をしていることへの自負、運動をしている、日々の療養に努力していることへの誇らしさ、よくない状態にとどまらない構え、大事な足をきれいに保っている、であった。レジリエンス尺度(27項目)のChonbach’s α係数は0.898で、それぞれのサブスケールにおいても高い内的整合性が確認された。レジリエンス尺度とSOCおよびGSESは有意な正の相関を示し、基準関連妥当性が得られた、一方、レジリエンス尺度(27項目)とHbA1c値は有意な相関は示されなかった。
176.「糖尿病チーム医療を促進する看護師の実践指標」原案の作成
Author:多崎 恵子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系), 稲垣 美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)37巻1号 Page47-54(2013.07)
論文種類:原著論文
Abstract:「糖尿病チーム医療を促進する看護師の実践指標」の原案を作成することを目的に、糖尿病看護認定看護師を対象に、先行研究を参考に実践指標試案として設定した20項目について同意の程度、および意見をアンケート調査し、149名より回答を得た。その結果、同意率90%以上が17項目、90%未満が3項目(82.6%、73.8%、64.4%)で、これらの同意率と看護師の意見を参考に14項目の表現を修正するとともに、6項目を新たに加え、計26項目からなる実践指標原案を作成した。これらの26項目は、性質の類似により、以下の8つに分類された。『看護師としてのケアの姿勢』(4項目)、『看護の専門性の表現』(4項目)、『医師との協働』(3項目)、『患者を大切にするチームの育成』(3項目)、『チームメンバーとしての基本姿勢』(3項目)、『チームのモチベーションの維持と向上』(3項目)、『各専門性の相互作用と調整』(4項目)、『施設内のチーム活動活性化』(2項目)。
177.「2型糖尿病患者の糖尿病イメージを見るための質問紙」作成と有用性の検討 糖尿病イメージと糖尿病コントロールの関係から
Author:釜谷 友紀(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣 美智子, 多崎 恵子
Source:日本看護科学会誌(0287-5330)33巻3号 Page32-45(2013.09)
論文種類:原著論文
Abstract:目的:本研究は「2型糖尿病患者の糖尿病イメージを見るための質問紙」を作成し,その有用性を糖尿病イメージと糖尿病コントロールの関係性から明らかにすることで検討した.方法:質的に導いた「2型糖尿病患者の糖尿病イメージ」から質問紙の原案を作成し,3施設の2型糖尿病患者を対象に調査(分析対象167名)を実施した.調査項目は,質問紙原案,糖尿病コントロール(代謝コントロール指標:HbA1c,QOL指標:糖尿病問題領域質問票(PAID),セルフケア行動指標:慢性病者のセルフケア能力を査定する質問紙(SCAQ))とした.分析は,探索的因子分析を行い,因子得点をもとにCluster分析で2型糖尿病患者を分類した.分類されたクラスタ別に糖尿病コントロールとの関係を検定比較した.結果と考察:28項目7因子構造から成る「2型糖尿病患者の糖尿病イメージを見るための質問紙」を作成した.糖尿病イメージ7因子により対象は3つのクラスタに分類された.糖尿病コントロールにおいて,各クラスタとHbA1cに有意な関係性は認められなかったが,PAIDおよびSCAQ得点において各クラスタに差が見られ,本質問紙により糖尿病イメージを把握することの有用性が示された.(著者抄録)
178.運動療法を継続できる『2型糖尿病患者の運動療法とらえ方分類ツール』の作成
Author:山崎 松美(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻博士後期課程), 稲垣 美智子
Source:日本看護研究学会雑誌(0285-9262)36巻4号 Page1-10(2013.09)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究の目的は、質的研究で明らかとなっている運動療法のとらえ方分類を一般化するために、運動療法を継続できる『2型糖尿病患者の運動療法とらえ方分類ツール』を作成することである。質的研究のカテゴリーより質問項目を作成し、内容妥当性を検討した結果、31項目の原案が作成された。296名の2型糖尿病患者に対し質問紙法と面接法による調査を実施し、面接によるパターン分類を基準とした基準関連的方法により、弁別力の優れた質問項目を選定した。最終的に5カテゴリー21項目の質問項目が採択され、ある程度の信頼性が確認された。また、面接でのパターン別に質問項目の得点比較と判別分析を行った結果、構成概念妥当性が検証され、パターン判別に対する有効性が示された。以上より、本ツールは2型糖尿病患者の運動療法のとらえ方を把握するのに有効であり、安定した運動療法継続を支援していくうえで、活用可能なツールであると判断できた。(著者抄録)
179.メタボリックシンドローム男性における運動療法の実態と関連因子
Author:高橋 朗大(金沢市立病院看護部), 稲垣 美智子, 多崎 恵子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)17巻特別号, 133(2013.09)
論文種類:会議録
180.2型糖尿病腎不全患者の療養認識のパターン分類とその特徴
Author:松井 希代子(金沢大学 医薬保健研究域), 釜谷 友紀, 稲垣 美智子, 多崎 恵子, 村角 直子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)17巻特別号, 140(2013.09)
論文種類:会議録
181.透析導入後3年経過した2型糖尿病患者の周囲の人々に対する思い
Author:岡山 未来(金沢医科大学看護学部), 稲垣 美智子, 多崎 恵子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)17巻特別号, 141(2013.09)
論文種類:会議録
182.診断時65歳以上の高齢2型糖尿病患者がセルフケア行動を習得していく過程での経験
Author:越野 恵理(金沢大学附属病院), 稲垣 美智子, 多崎 恵子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)17巻特別号, 157(2013.09)
論文種類:会議録
183.インスリン注射への心理的抵抗と関連要員
Author:小澤 直樹(金沢大学大学院医薬保健学総合研究科保健学専攻博士前期課程), 小田原 昌平, 平野 詩穂, 畠山 園子, 南 千里, 吉田 知里, 稲垣 美智子, 多崎 恵子, 藤野 陽
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)17巻特別号, 163(2013.09)
論文種類:会議録
184.2型糖尿病患者の食事摂取内容~非糖尿病者との比較、血糖コントロールや咀嚼能力との関連~
Author:嶋田 貴之(名古屋大学医学部附属病院), 稲垣 美智子, 多崎 恵子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)17巻特別号, 203(2013.09)
論文種類:会議録
185.糖尿病看護認定看護師のチーム医療における活動および役割認識の実態
Author:多崎 恵子(金沢大学医薬保健研究域保健学系), 稲垣 美智子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)17巻特別号, 208(2013.09)
論文種類:会議録
186.成人2型糖尿病患者の療養に伴うレジリエンス尺度の信頼性と妥当性の検討
Author:村角 直子(金沢大学医薬保健研究域保健学系), 稲垣 美智子, 多崎 恵子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)17巻特別号, 218(2013.09)
論文種類:会議録
187.看護師の糖尿病チーム医療を促進する意識と行動の実態
Author:多崎 恵子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系), 稲垣 美智子
Source:日本看護科学学会学術集会講演集33回 Page291(2013.12)
論文種類:会議録
188.非肥満の睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者が持続気道陽圧(CPAP)療法を継続するプロセス
Author:加藤 千夏(やわたメディカルセンター), 稲垣 美智子, 多崎 恵子
Source:日本看護科学学会学術集会講演集33回 Page231(2013.12)
論文種類:会議録
189.日本糖尿病療養指導士資格と看護職のセルフエフィカシー
Author:小泉 順二(金沢大学附属病院 総合診療内科), 多崎 恵子, 相川 泉, 稲垣 美智子
Source:糖尿病(0021-437X)57巻1号 Page10-15(2014.01)
論文種類:原著論文
190.慢性疾患をもつ1人暮らし患者にとっての家族の概念とセルフケア能力、ソーシャルサポート、QOLの関係性
(Concept of family in patients with chronic disease living alone and its relationship to self-care ability, social support, and QOL)(英語)

Author:土本 千春(Division of Health Science, Graduate School of Medical Science, Kanazawa University), 稲垣 美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)37巻2号 Page23-34(2014.01)
論文種類:原著論文
191.「透析困難症リスクスケール」の作成
Author:高橋 純子(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣 美智子, 多崎 恵子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)37巻2号 Page1-12(2014.01)
論文種類:原著論文
192.外来化学療法を受ける消化器癌術後患者の症状の体験、マネジメント力、自己効力感、QOLの関係
Author:北村 佳子(金沢医科大学 看護学部), 稲垣 美智子, 紺家 千津子, 多崎 恵子, 日向 千恵子, 木村 尚美, 我妻 孝則
Source:日本がん看護学会誌(0914-6423)28巻Suppl. Page293(2014.01)
論文種類:会議録
193.【糖尿病診療におけるチーム医療はどうあるべきか】 各医療専門職からみたチーム医療の現状と課題 看護職からみたチーム医療
Author:稲垣 美智子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系)
Source:月刊糖尿病6巻1号 Page51-55(2014.01)
論文種類:会議録
194.慢性疾患をもつ1人暮らし患者にとっての家族の概念とセルフケア能力、ソーシャルサポート、QOLの関係性
family in patients with chronic disease living alone and its relationship to self-care ability, social support, and QOL)(英語)

Author:土本 千春(Division of Health Science, Graduate School of Medical Science, Kanazawa University), 稲垣 美智子
Source:金沢大学つるま保健学会誌(1346-8502)37巻2号 Page23-34(2014.01)
論文種類:原著論文
195.2型糖尿病患者の療養生活における信頼の語
Author:丸山 育子(福島県立医科大学 看護学部基礎看護学部門), 稲垣 美智子
Source:福島県立医科大学看護学部紀要(1344-6975)16号 Page47-55(2014.03)
論文種類:原著論文
Abstract:2型糖尿病患者の療養生活における信頼とは何かを当事者の視点から記述し、その意味を明らかにした。A病院外来に通う糖尿病患者で、主治医より紹介され、本研究に参加同意が得られた11名(男性8名、女性3名)を対象とした。2004年5月から11月にかけてデータ収集を行った。データ収集は面接と糖尿病教室および休み時間の観察によって行われた。参加者の面接の逐語録を作成してデータとし、カテゴリーを生成し、研究者からみた印象と糖尿病教室で観察されたことを記した。信頼は信頼する対象と信頼するという行為で語られた。分析の結果、13のサブカテゴリーと「得体が知れない糖尿病という病気」「糖尿病をもつ生活の不確かさの自覚」「糖尿病の治療への構え」「自分の糖尿病をケアする自分」「療養行為が反応する糖尿病をもつ体」「糖尿病治療専門家である医師」の五つのカテゴリーが得られた。信頼するという行為は糖尿病をもつ療養生活の不確かさに対応するための機能を意味していた。
196.糖尿病性腎症初期患者の心理 医師から告知後1ヵ月以内の患者の心理
Author:北川 真衣(静岡県立静岡がんセンター), 寺田 三佳, 尾蔵 清佳, 中間 亜希, 深世古 知里, 松井 希代子, 辻口 彩乃, 藤田 結香里, 稲垣 美智子, 多崎 恵子, 藤野 陽
Source:看護実践学会誌(1882-2428)26巻1号 Page14-22(2014.02)
論文種類:原著論文
Abstract:本研究は、糖尿病性腎症初期患者の心理を明らかにすることを目的に腎症初期患者21名の研究参加を得て半構成的面接を行い、逐語録を質的帰納的に分析した。その結果、糖尿病性腎症初期との告知を受け、1ヵ月以内の患者は【腎症に対して用心する】という姿勢をもち、【用心することを促進する思い】と【用心することを阻害する思い】を持ちながら療養をしていることが明らかとなった。これらは、3カテゴリー14サブカテゴリーで構成されていた。また、【用心することを促進する思い】の一つに<重症化した腎症のイメージ>あり、【用心することを阻害する思い】には、<腎症を軽視する><腎症合併に対して懐疑的になる>があった。腎症初期患者は、告知時に今までの療養生活を振り返り、その思いや腎症に関して持ち得る知識の中から具体的な方法で療養行動に取り組もうとしていることが明らかになり、この時期の思いと知識の確認が療養行動を推進すると言えた。(著者抄録)
197.チーム医療で行う患者指導とエンパワメント 全員参加による”チーム力”発揮
Author:稲垣 美智子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系)
Source:日本病態栄養学会誌(1345-8167)18巻Suppl. PageS-26(2014.12)
論文種類:会議録
198.糖尿病チーム医療を促進する看護師の実践指標の信頼性・妥当性の検討
Author:多崎 恵子(金沢大/医薬保健研究域保健学系), 稲垣 美智子
Source:日本看護科学学会学術集会講演集34回 Page512(2014.11)
論文種類:会議録
199.高血圧症患者のストレス管理行動に関連する要因の分析
Author:坪田 恵子(富山大学 大学院医学薬学研究部), 稲垣 美智子, 上野 栄一
Source:日本看護研究学会近畿・北陸地方会学術集会プログラム・抄録集27回 Page30(2014.03)
論文種類:会議録
200.糖尿病チーム医療を促進する看護師の実践指標」の内容的妥当性の検討
Author:多崎 恵子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系), 稲垣 美智子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌(1342-8497)18巻1号 Page5-13(2014.03)
論文種類:原著論文
Abstract:[目的]本研究の目的は糖尿病チーム医療を促進する看護師の実践指標の作成である。[方法]質的研究より項目を抽出して作成した実践指標試案20項目について、糖尿病看護の熟練者149名の意見を調査し、実践指標原案26項目を作成した。この原案について糖尿病看護認定看護師303名を対象に同意の程度を確認する自記式質問紙調査を行った。[結果]158名より回答を得(回収率52.1%)、有効回答157名(有効回答率99.3%)であった。全項目の肯定的評価の割合の平均であるScale CVIは0.96であった。項目ごとの肯定的評価の割合であるItem CVIは0.90以上が24項目、0.89が1項目、0.74が1項目であった。[考察]糖尿病看護のエキスパートである認定看護師の肯定的評価によって、原案26項目中CVI0.74の1項目を除く25項目に内容的妥当性が確認された。本実践指標は、看護師が患者の視点に立った糖尿病チーム医療を意図的に促進するための指標として完成させるために、今後、信頼性・妥当性の検証を行う必要がある。(著者抄録)
201.糖尿病看護認定看護師の活動の実態と役割認識
Author:多崎恵子、稲垣美智子、松井希代子、堀口智美
Source:看護実践学会、27(2)、52-58、2015.
202.インスリン療法への心理的抵抗と関連要因
Author:小澤直樹、稲垣美智子、多崎恵子、藤野陽、浅田優也、宮崎彩乃
Source:看護実践学会、27(2)、38-43、2015.
203.糖尿病患者と家族を一体とみなした家族ケア
Author:多崎恵子
Source:DM ensemble 3(3)、44-46、2014
204.看護師の糖尿病チーム医療を促進する実践およびチーム連携状況の実態
Author:多崎恵子、稲垣美智子、松井希代子、堀口智美
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌,19(2),139-147,2015.
論文種類:研究報告
205.診断時65歳以上の高齢糖尿病患者がセルフケア行動を習得していく過程での経験
Author:越野恵理、稲垣美智子、多崎恵子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌,19(2),111-120、2015.
論文種類:原著論文
206.後頸部がん治療を受ける糖尿病患者の看護の様相
Author:中川さとの(京都大学医学部附属病院)、稲垣美智子、多崎恵子
Source:第9回看護実践学会学術集会講演集、46、2015
論文種類:会議録
207.2型糖尿病患者がインスリン療法を意味づけるプロセス
Author:小澤直樹(名古屋大学医学部附属病院)、稲垣美智子、多崎恵子、松井希代子、村角直子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌、Vol.19特別号、111、2015
論文種類:会議録
208.2型糖尿病患者の受診に向けての主体性および療養における行動・思いとの関連
Author:佐藤佑郁(金沢大学附属病院)、岩田文、木元喜子、竹内悠華、中野雄太、八田菜未、水野友貴、本谷裕香
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌、Vol.19特別号、118、2015
論文種類:会議録
209.糖尿病チーム医療において看護師が困難ととらえる実践の構造
Author:多崎恵子(金沢大学医薬保健研究域保健学系)、稲垣美智子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌、Vol.19特別号、122、2015
論文種類:会議録
210.メタボリックシンドローム男性の栄養摂取状況および運動実践との関連
Author:高橋朗大(金沢市立病院看護部)、稲垣美智子、浅田優也、多崎恵子、松井希代子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌、Vol.19特別号、149、2015
論文種類:会議録
211.糖尿病患者向けの健康支援サイトの有効性と今後の展望
Author:木元喜子(金沢大学附属病院)、岩田文、佐藤佑郁、竹内悠華、中野雄太、八田菜未、水野友貴、本谷裕香
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌、Vol.19特別号、149、2015
論文種類:会議録
212.2型糖尿病患者の療養生活における家族との距離
Author:池本温美(金沢大学大学院医薬保健学総合研究科保健学専攻)、稲垣美智子、多崎恵子、松井希代子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌、Vol.19特別号、154、2015
論文種類:会議録
213.看護師の糖尿病チーム医療を促進する実践およびチーム連携状況の実態
Author:多崎 恵子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系), 稲垣 美智子, 松井 希代子, 堀口 智美
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)19巻2号 Page139-147(2015.09)
214.Nurse teaching styles, social skills, and critical thinking in diabetes patient education.
Author:K. Tasaki(金沢大学医薬保健研究域保健学系), M. Inagaki
Source:IDF 2015 Word Diabetes Congress, Programme book, p347, 30 November – 4 December, 2015, Vancouver, Canada
215.糖尿病患者の身体的要因と血糖値・運動強度の関連―体組成・筋力・運動有能感に着眼して―
Author:浅田優也(金沢大学大学院 医学系研究科 保健学専攻 稲垣美智子 多崎恵子
Source:看護実践学会誌、Vol.28(2)、Page27-38,2016
論文種類:原著論文
216.糖尿病看護認定看護師の活動の実態と役割認識
Author:多崎 恵子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系), 稲垣 美智子, 松井 希代子, 堀口 智美
Source:看護実践学会誌 (1882-2428)27巻2号 Page52-58(2015.03)
論文種類:原著論文
217.糖尿病患者の身体的要因と血糖値・運動強度の関連―体組成・筋力・運動有能感に着眼して―
Author:浅田優也(金沢大学大学院 医学系研究科 保健学専攻 稲垣美智子 多崎恵子
Source:看護実践学会誌、Vol.28(2)、Page27-38,2016
論文種類:原著論文
218.社会活動をしている乳がん体験者のがんと共に今を生きる姿の探究
Author:大久保 咲貴(金沢大学附属病院), 稲垣 美智子, 多崎 恵子, 松井 希代子
Source:日本がん看護学会誌 (0914-6423)30巻Suppl. Page254(2016.01)
論文種類:会議録
219.頭頸部がん患者における治療と食の意味
Author:中川 さとの(京都大学医学部附属病院), 稲垣 美智子, 多崎 恵子, 松井 希代子, 村角 直子
Source:日本がん看護学会誌 (0914-6423)30巻Suppl. Page156(2016.01)
論文種類:会議録
220.2型糖尿病患者としての初期教育の意味づけと療養行動への影響(会議録)
Author:高橋慧(新潟大学医歯学総合病院)、稲垣美智子、多崎恵子、松井希代子、村角直子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌、Vol.20(1)、Page183-192、2016
221.糖尿病性腎症患者の状況の捉え方質問紙の作成(Development of questionnaire on perception of patients with diabetic nephropathy)(英語)
Author:宮崎 彩乃(Division of Health Sciences Kanazawa University Graduate School of Medical Science), 稲垣 美智子, 多崎 恵子, 浅田 優也
Source:金沢大学つるま保健学会誌 (1346-8502)40巻1号 Page35-43(2016.07)
222.女性2型糖尿病患者の体認識と運動実施および血糖コントロールとの関連(会議録)
Author:浅田 優也(日本赤十字豊田看護大学 看護学部), 稲垣 美智子, 多崎 恵子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)20巻特別号 Page139(2016.08)
223.就労している2型糖尿病患者の食事に対する家族支援の実態―自己効力感との関係に焦点を当てて―
Author:西谷 稜介(金沢大学附属病院), 手塚 美沙樹, 中村 美久, 八木 栞, 北川 麻衣, 小賀坂 卓巳, 農間 彩加, 松木 かなえ, 瀬戸山 絢美, 稲垣 美智子, 多崎 恵子, 堀口 智美
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)20巻特別号 Page123(2016.08)
224.2型糖尿病患者の失感情症・失体感症、睡眠、抑うつの実態および関連因子
Author:小田 梓(金沢大学 大学院医薬保健学総合研究科保健学専攻)、稲垣 美智子、多崎 恵子、松井 希代子、堀口 智美、藤田 祐子、小池 美貴
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)20巻特別号 Page131(2016.08)
225.2型糖尿病患者の療養生活における同病者との繋がり
Author:小池 美貴(金沢大学 大学院医薬保健学総合研究科保健学専攻)、稲垣 美智子、多崎 恵子、松井 希代子、堀口 智美、藤田 祐子、小田 梓、池本 厚美、宮崎 彩乃、浅田 優也
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)20巻特別号 Page167(2016.08)
226.糖尿病性腎症患者の内シャント造設が透析に与える影響
Author:藤田 祐子、稲垣 美智子、多崎 恵子、小池 美貴、小田 梓、池本 温美、宮崎 彩乃、浅田 優也
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)20巻特別号 Page155(2016.08)
227.糖尿病患者教育に携わる看護師の手応えの経験(JADEN21 Award受賞)
Author:岡山 未来(金沢医科大学 看護学部)、堀口 智美、稲垣 美智子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)20巻特別号 Page144(2016.08)
228.糖尿病性腎症患者の療養認識パターン分類と療養状況
Author:松井 希代子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系),、稲垣 美智子、多崎 恵子、堀口 智美
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)20巻特別号 Page172(2016.08)
229.男性2型糖尿病患者の血糖コントロールにつながる運動実施構造モデルの作成
Author:浅田 優也(金沢大学 大学院医学系研究科保健学専攻), 稲垣 美智子, 多崎 恵子
Source:日本看護研究学会雑誌 (0285-9262)39巻2号 Page1-11(2016.06)
論文種類:原著論文
230.高血圧症患者の日常生活行動における自己管理の実態調査(原著論文)
Author:坪田 恵子(富山大学 大学院医学薬学研究部基礎看護学), 稲垣 美智子, 上野 栄一
Source:看護実践学会誌 (1882-2428)29巻1号 Page8-18(2016.09)
231.Webサイトを活用した糖尿病ケアシステムの開発―糖尿病問診データベース作成のプロセス
Author:多崎恵子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系)稲垣美智子、松井希代子、村角直子、堀口智美、須釜淳子
Source:第4回看護理工学会学術集会、岩手県盛岡市、2016年10月
232.2型糖尿病患者が入院に至るまでのセルフマネジメント
Author:小田梓(金沢大学大学院医薬保健学総合研究科保健学専攻),近藤孝朗,中村明由佳,猪爪萌,稲垣 美智子, 多崎 恵子,藤野陽
Source:看護実践学会誌 29巻2号 Page8-17(2017.03)
論文種類:原著論文
233.2型糖尿病患者がインスリン療法を意味づけるプロセス
Author:小澤直樹、稲垣美智子、多崎恵子、松井希代子、村角直子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌,21(1),2017.
234.2型糖尿病患者の初期教育とその後の療養体験
Author:高橋慧、稲垣美智子、多崎恵子、松井希代子、村角直子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌,20(2),183-192、2016.
235.糖尿病ケアにおける看護師のソーシャルスキルおよび批判的思考態度の実態と糖尿病教育スタイルとの関係
( Current state of nurses’ social skills and critical thinking dispositions, and their relationship with nurses’ teaching styles in diabetes care. )

Author:Keiko Tasaki, Michiko Inagaki, Kiyoko Matsui, Tomomi Horiguchi
Source:Journal of Tsuruma Health Science Society, 40(2), 33-44, 2017
236.2型糖尿病患者の療養生活における家族との“距離”
Author:池本温美、稲垣美智子、多崎恵子、松井希代子、堀口智美、藤田祐子、小池美貴
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌,21(1),2017
237.看護師が糖尿病チーム医療を促進するスキルを高めるe-learning教育方法の開発-初回学習した看護師による教材評価と自己評価
Author:多崎恵子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系)、稲垣 美智子、堀口 智美、松井希代子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)21巻特別号 Page148(2017.08)
238.糖尿病性腎症患者の「療養意識」および腎機能の縦断的調査
Author:松井希代子(金沢大学 医薬保健研究域保健学系)、稲垣 美智子、多崎恵子、堀口 智美
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)21巻特別号 Page178(2017.08)
239.クラスタ分析による成人2型糖尿病の療養に伴うレジリエンスの特徴
Author:村角直子(金沢医科大学看護学部)、稲垣 美智子、多崎恵子、松井希代子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)21巻特別号 Page195(2017.08)
240.2型糖尿病患者の家族サポート感取・対応力と血糖コントロールおよび対象特性との関係―性差における特徴―
Author:堀口智美(金沢大学 医薬保健研究域保健学系)、稲垣 美智子、多崎恵子、松井希代子、藤野陽、木下麻奈美
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌 (1342-8497)21巻特別号 Page146(2017.08)
241.2型糖尿病患者の療養行動の実態と関連要因
Author:林佑香、大橋佳恵、河合沙耶、高柳亜希、土居千紘、中村有里、浜野里菜、前田裕太、稲垣美智子、多崎恵子、堀口智美
Source:第11回看護実践学会学術集会(合同学術集会)プログラム・抄録集、Page.68(2017.10)
242.老年期2型糖尿病患者の療養生活における同病者との繋がり
Author:小池 美貴(金沢大学大学院医薬保健学総合研究科)、稲垣 美智子、多崎 恵子、松井 希代子、堀口 智美、藤田 祐子、小田 梓、宮崎 彩乃
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌,21(2)139-146、2017.
243.2型糖尿病患者における睡眠の実態と睡眠パターン分類—睡眠計を用いた測定データによる検討
Author:小田 梓(金沢大学大学院医薬保健学総合研究科)、稲垣 美智子、多崎 恵子、松井 希代子、堀口 智美、小池 美貴、藤田 祐子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌,21(2)147-154、2017.
244.2型糖尿病患者の受診に向けての主体性および療養における行動・思いとの関連
Author:岩田 文、木元 喜子、佐藤 佑郁、竹内 悠華、中野 雄太、八田 菜未、水野 友貴、本谷 裕香、稲垣 美智子、多崎 恵子、堀口 智美
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌,21(2)155-162、2017.
245.総合病院における入院患者同士の交流の実態
Author:宮崎史帆(信州大学医学部附属病院)、青森萌花、倉知里都、松本有紀子、鈴木健太、西田安見、稲垣美智子、多崎恵子、堀口智美
Source:第12回看護実践学会学術集会講演集、Page.84-85(2018.09)
246.頭頸部がん患者における治療の意味
Author:中川さとの(京都大学医学部附属病院)、稲垣美智子、多崎恵子、松井希代子、堀口智美
Source:看護実践学会誌31巻1号 Page1-11(2018.09)
247.糖尿病性腎症患者の透析受容の関連要因の検討-非糖尿病性腎症との比較-
Author:小池美貴(金沢大学大学院医薬保健学総合研究科)、藤田祐子、宮崎彩乃、稲垣美智子、多崎恵子
Source:看護実践学会誌31巻1号 Page35-43(2018.09)
248.特別講演:家族看護/家族への看護
Author:稲垣美智子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌22巻特別号 Page59(2018.09)
249.「看護師が糖尿病チーム医療を促進するスキルを高めるe-learning教材」で学習した看護師の12ヶ月後の変化
Author:多崎恵子(金沢大学医薬保健研究域保健学系)、稲垣美智子、堀口智美、松井希代子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌22巻特別号Page130(2018.09)
250.男性2型糖尿病患者の家族サポート感取・対応力が血糖コントロール良否に与える影響
Author:堀口智美(金沢大学医薬保健研究域保健学系)、稲垣美智子、多崎恵子、太田沙季子、松井希代子
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌22巻特別号Page152(2018.09).
251.2型糖尿病患者の主観的および客観的睡眠評価と糖尿病コントロールとの関連
Author:小田梓(金沢大学大学院医薬保健学総合研究科)、稲垣美智子、多崎恵子、堀口智美
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌22巻特別号Page171(2018.09)
252.糖尿病受診勧奨機会から現在の療養生活に至る構造
Author:和田理沙(金沢大学附属病院・金沢大学大学院医薬保健学総合研究科)、稲垣美智子、多崎恵子、松井希代子、堀口智美、大橋佳代、熊倉良太、近藤考朗、濱野初恵
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌22巻特別号Page172(2018.09)
253.2型糖尿病性腎症患者の「療養認識パターン」の維持と腎機能悪化阻止の縦断的調査
Author:松井希代子(金沢医科大学看護学部)、稲垣美智子、多崎恵子、堀口智美
Source:日本糖尿病教育・看護学会誌22巻特別号Page193(2018.09)
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